Schiff w/ Diesen: Dollar Weakness Will Reshape Markets | SchiffGold [LINK]
海外記事より】米国の著名な経済評論家であるピーター・シフ氏は、経済学者のグレン・ディーゼン氏とのインタビューに応じ、米ドル安が今後世界の市場をどのように再編していくかについて見解を述べています。シフ氏は、現在のエネルギー価格の動向や財政赤字、貿易政策、そして米国の工業基盤の衰退を一つの大きなテーマ、すなわち「ドル安とそれに続く痛みを伴う調整」として結びつけて解説しています。まず、原油価格については、戦争の影響による一時的な高騰が収まったとしても、かつてのような低水準に戻ることはないだろうと予測しています。その背景には、ドルの弱体化という要因があるからです。シフ氏によれば、最近の戦争によってドルの下落傾向は一時的に中断されましたが、紛争が終結に向かうにつれて、再びドルの弱含みが再開されることになります。
ドル安が単なる周期的なものではなく構造的である理由として、シフ氏は膨れ上がる財政赤字を挙げています。戦争によって支出は増大し、たとえ戦闘が終わったとしても、消費されたミサイルや爆弾を補充するために軍事支出は増え続けると指摘します。さらに、高金利環境下で利払い費が自動的に膨らみ、財政状況は悪化の一途をたどっていますが、これを是正する兆しは見られません。また、政治や規制が市場をさらに悪化させている例として、航空会社の合併を政府が阻止した事例に触れ、政府の介入が必要な企業の再編や改善を妨げていると批判しています。本来、市場の競争力を高めるべき判断が、行政や司法の介入によって阻害されている現状があるという主張です。
貿易政策における関税についても、シフ氏は批判的な視点を持っています。関税は米国の製造業者を保護するどころか、輸入部品に依存するメーカーのコストを押し上げ、かえって国際競争力を低下させているといいます。関税によって競争から守られた産業は効率性を追求しなくなり、結果として世界市場でのシェアを失うことにつながります。最後に、投資の観点から、ドルが暴落した際には米国の購買力が海外へと転移すると予測しています。ドルが下落し、他国の通貨価値が上昇すれば、新興国などで需要が爆発的に増加する可能性があります。シフ氏は、欧州などの米国以外の企業で、グローバルな市場を持ち、こうした新しい購買力の受け皿となる準備ができている企業にこそ、投資価値を見出すことができると締めくくっています。
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