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2026-05-13

中国の劇的変化

After nearly 9 years, Trump is landing in a totally different China. Is he ready? | South China Morning Post [LINK]

【海外記事より】トランプ大統領が約9年ぶりに中国を訪問しましたが、両国の立ち位置は前回訪問時とは劇的に変化しています。米イラン紛争が世界のエネルギー供給を揺るがし、経済的な不確実性が高まる中、中国は米国の圧力に対する「防御壁」を多方面で強化してきました。かつての通商協議では、中国は米国市場や技術への依存から多額の製品購入を約束せざるを得ませんでしたが、現在は経済、国防、国際的影響力のあらゆる面で交渉カードを増やし、レジリエンス(回復力)を高めています。

貿易面では、中国は米国への依存を減らし、東南アジアや欧州、さらには「グローバル・サウス」との結びつきを強めています。米国の輸入相手国としての中国の順位は下がりましたが、実態としては第三国を経由したサプライチェーンの再構築により、製造業の優位性は依然として揺らいでいません。また、米国によるハイテク規制は皮肉にも中国の自国技術の革新を促す結果となりました。半導体製造装置の自給率は以前の約10%から35%にまで急上昇し、当初の目標を上回るペースで進化を遂げています。

さらに、エネルギーと金融の面でも中国は「要塞化」を進めてきました。戦略石油備蓄は2025年末時点で14億バレルに達し、世界最大規模を誇ります。金融面では、米ドルの「武器化」による制裁リスクを回避するため、独自の決済システム(CIPS)を拡大し、人民元による国際決済のシェアも着実に上昇させています。加えて、ハイテクや防衛産業に不可欠なレアアースの供給を支配していることは、米国に対する強力な対抗手段となっています。

軍事・外交面でもバランスは大きく変化しました。極超音速兵器の開発や電磁カタパルト搭載の空母、第六世代戦闘機の試作など、中国の軍事近代化は米国を焦らせるレベルに達しています。外交面でも、トランプ政権の予測不能な動きや同盟の亀裂を突き、中国は安定した勢力としての存在感をアピールしてきました。一部の専門家は中国国内の不動産問題や消費の伸び悩みを指摘しますが、2017年当時のような一方的な譲歩を中国が受け入れる時代は終わりました。両首脳は、相互不信を抱えながらも、根本から変化した力関係の中で新たな安定を模索する局面に入っています。

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