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2026-06-08

金の役割、重要に

【海外動画より】今後の長期的な資産形成において、金(ゴールド)が果たす役割の重要性が改めて強調されています。資源投資の国際会議の配信番組において、投資界のレジェンドであり著名な投資家であるリック・ルール氏が、今後のゴールド市場の見通しや関連する鉱山株、ウラン市場の動向について詳細な分析を語りました。ルール氏は、今後の10年間で米ドルの購買力が大きく減価していくとの見解を示し、その中でゴールドは購買力を維持するための不可欠な「貯蓄」の手段であると位置づけています。足元の金価格がやや軟調に推移していることについては、トランプ政権の意向に反して米国の長期金利が上昇していることが原因であると説明しました。金利の上昇は債券などの利回り商品の魅力を高め、相対的にゴールドの価格を抑制するほか、海外から米国へ資金を惹きつけることでドル高をもたらします。ゴールドはドル建てで取引されるため、ドルが強くなれば金価格が目減りするのは当然の原理ですが、ルール氏自身はこれを割安な買い増しの機会として歓迎しています。

現在の米国の財政状況について、ルール氏は軍事衝突などの影響により、今年の財政赤字が事前の予測を上回る2.5兆ドル規模に達する可能性を指摘しました。こうした膨大な赤字を背景に、投資家が長期債に対してより高い利回りを求める動きは極めて自然であるとしています。しかし同氏は、現在の政府が公表する消費者物価指数(CPI)などのインフレ率(2.6%から2.7%程度)は、一般の家庭が実際に消費する物品やサービスの価格高騰を正しく反映していないと異論を唱えました。人々の実質的な購買力の低下は年率8%から10%のペースで進行していると見ており、たとえ10年物国債が4.4%程度の利回りを生んでいたとしても、実質的には毎年4%から5%の資産価値を失っている計算になります。そのため、同氏は長期債の保有を避け、期間が2年以下の短期国債やゴールドへの配置を推奨しています。

番組内では、金採掘・開発企業の間で起きている業界再編(M&A)の波についても焦点が当てられました。ルール氏は、これまで予測してきたM&Aのサイクルが本格的に到来しているとし、大小さまざまな買収劇が起きていると説明しました。その一例として、エキノックス・ゴールドによるオーラ・ミネラルズの買収などの動きを挙げています。これらは単純な操業上の相乗効果(シナジー)を狙ったものだけでなく、企業の市場時価総額や取引の流動性を高めるための戦術的な側面が強いと解説しました。規模が大きくなることで、年金などの積立資金からパッシブ運用のインデックス買いが強制的に入りやすくなり、株価が押し上げられやすくなるメリットが生じます。同氏は、個別の鉱山企業(メイフェア・ゴールドやダコタ・ゴールドなど)の資産価値や経営陣の資金管理能力を厳しく精査しつつも、インフラが整った地域での買収や統合が企業交渉力を高める有効な手段であると評価しました。

最後にルール氏は、ウラン市場についても極めて明るい見通しを示しました。中東のホルムズ海峡における緊張の高まりを受け、国際社会では1973年の石油危機以来となる「エネルギー安全保障」への意識が急速に目覚めています。ウランは、例えば日本が消費する5年分の電力を一つの倉庫に備蓄できるほどエネルギー密度が高く、二酸化炭素を排出しないベースロード(基礎)電源として、風力や太陽光、蓄電池では代替できない圧倒的な優位性を持っています。現在、ウラン価格は1ポンドあたり85ドルの高水準にあり、新規開発への動機付けとなる価格水準を超えているにもかかわらず、世界的な供給量は消費量に追いついていません。今後10年間でさらなる原子力発電所の建設や長期の供給契約が進むことは確実であり、その見通しは遠からず関連企業の株価に反映されるだろうと予測しました。

Rick Rule: Gold will Soar Over The Next 10 Years - YouTube

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