注目の投稿

「反インフレ経済勉強会」開講のお知らせ

インフレは税の一種です。しかも普通の税よりも悪質な税です。ところが、この事実はよく理解されていません。それどころか、多少のインフレはむしろ良いことだという嘘が、現在主流の国家主義的な、誤った経済学(ケインズ経済学)や、そこから派生した極端な説 (MMT=現代貨幣理論など) によっ...

2026-06-06

金保有高、米国債抜く

【海外動画より】世界の中央銀行が保有する準備資産において歴史的な大転換が起きている現状について、国際情勢を分析する動画が公開されました。動画のメインスピーカーである、政治経済解説チャンネル「ワールド・アフェアーズ・イン・コンテクスト」の解説者は、欧州中央銀行(ECB)の報告書を基に、金の保有高が米国債を抜いて最大の準備資産に浮上した事実を説明しています。公的準備に占める割合は金が約27%に達し、米国債の22%やユーロの15%を上回りました。絶対的安全資産とみなされてきた米国債の優位性が揺らいでいる状況が浮き彫りになっています。

中央銀行による金購入は、2022年以降に急加速しました。購入ペースが鈍化した2025年でも約863トンの買い入れが実施されています。この背景には、2022年にロシアの外貨準備資産が凍結された出来事があります。他国の管轄下に資産を置く地政学的リスクが認識された結果、他国の債務に依存せず、凍結リスクもない金独自の安全性が再評価されました。さらに、外貨準備管理者の多くが今後5年間でドルの比率が低下し金の比率が上昇すると予測しており、準備資産の多様化が進んでいます。

また、先進国における記録的な国家債務の膨張や財政赤字の拡大への懸念も、政府債務市場から独立した資産である金を求める大きな要因です。この動きを主導するのは新興国であり、ポーランドをはじめ中国、トルコ、インド、ブラジルなどが外部からの金融ショックへの耐性を強めるために蓄積を続けています。これはドルの完全な崩壊や放棄を意味するものではなく、米ドルが国際貿易の決済や主要な商品市場において支配的である事実に変わりはありません。

しかし中央銀行は、不確実性の高まる世界でポートフォリオの均衡を図り、集中リスクを軽減する手段として金を再発見しています。不換紙幣や政府債務への依存から脱却し、単一政府の支配を受けない資産として金が再構築されています。数世代ぶりに金が主要な準備資産として台頭している事実は、地政学や債務問題が絡み合う中で、国際通貨システムが新たな局面へと静かに移行しつつある兆候を示していると結論付けています。

Gold Surpasses U.S. Treasuries as Central Banks Abandon Dollar Assets - YouTube

0 件のコメント: