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2026-06-02

石油危機で世界経済は?

【海外動画より】アメリカの税務・財務解説チャンネル「クリアバリュー・タックス」のナレーターは、中東情勢の緊迫化に伴う深刻な石油危機の実態と、それが世界経済にもたらすリスクについて警告しています。足元の原油価格は1バレルあたり90ドル前後で推移していますが、石油メジャー各社は、価格がこれまで以上に暴騰していないのは単に世界の石油備蓄を取り崩して急場をしのいでいるからに過ぎないと指摘しています。エクソンモービルのニール・チャップマン上級副社長は、世界の在庫が最低限維持すべき閾値(いきち)に近づいており、早ければ2、3週間以内に前例のない極端な低水準に達し、価格が短期間で160ドルまで急騰する可能性があると警告しました。シェブロンの最高経営責任者(CEO)も、市場の不均衡を吸収するためのクッションはほぼ失われており、6月から7月にかけて現物の供給圧力がより直接的に価格へと反映されるだろうとの見通しを示しています。

この石油大手の懸念を裏付けるように、国際エネルギー機関(IEA)も7月から8月にかけて危険な「レッドゾーン」に突入する可能性があると警告しています。IEAの市場レポートによると、ホルムズ海峡の封鎖に伴う湾岸諸国の原油生産減少量は、紛争前と比べて日量1440万バレルに達しており、これまでの累積供給損失は10億バレルを超えました。消費国は商業在庫や政府の戦略的石油備蓄(SPR)を市場に放出することでこの穴を埋めています。特に米国の戦略備蓄は、かつて最高7億2500万バレルあったものの、ガソリン価格を抑制するための度重なる放出により、5月下旬時点で3億6500万バレルと40年ぶりの歴史的低水準にまで急減しています。直近でも1週間に910万バレルという過去最大規模の放出が行われており、国内のエネルギー安全保障を犠牲にしながら、同盟国への輸出を維持しているのが現状です。

金融界からもこのインフレ圧力に対する警告が相次いでいます。カンザスシティ連邦準備銀行の総裁は、今回の石油ショックとそれに伴う物価上昇が一時的なものではないとの見方を示し、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOも、地政学的衝突が高インフレと高金利を招くと警鐘を鳴らしました。エネルギー価格の暴騰によってインフレが再燃すれば、連邦準備制度理事会(FRB)は利下げや資金供給を行うことができず、金融政策は完全に手縛り状態となります。ゴールドマン・サックスも世界の在庫減少スピードの速さに強い懸念を示しています。120隻から140隻あった海峡の通航船舶数が激減し、世界的な供給不足が続く中、原油価格がインフレ調整後で2008年の最高値に匹敵する水準、あるいはそれ以上に跳ね上がれば、世界は破壊的な景気後退に直面することになると結論付けられています。

Oil Crisis Warning — Here's What Happens Next - YouTube

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