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2026-06-03

銅が戦略物資に

【海外動画より】銅市場の動向が、単なる一商品の枠を超えて国家安全保障上のリスクへと変貌しています。貴金属ニュースメディアであるキトコニュースに出演した退役米海軍中佐のフィル・エアー氏は、人工知能(AI)のデータセンター需要と国防サプライチェーンの交差点において、銅が戦略物資になっている現状を解説しました。エアー氏は海軍の電子戦任務などを指揮した経歴を持ち、現在は鉱山企業の戦略顧問を務めるとともに下院議員選挙への出馬も予定している人物です。

同氏は、銅が単に住宅の配線や送電網に使われる基礎的な金属であるだけでなく、タングステンなどと同様に、軍用艦艇、航空機、レーダー、ミサイルの誘導システムに不可欠な国防経済の骨組みであると指摘します。兵器の電動化やドローンの大量生産が進む中で「経済安全保障と国家安全保障は表裏一体である」と述べ、安定した経済には通商路を維持する軍事力が必要であり、その軍事力を維持するためには銅の確保が不可欠という循環構造を説明しました。

また、イランによるホルムズ海峡の封鎖危機など、海上交通路の要衝における緊張が銅市場に与えるリアルタイムの圧力についても検証されました。銅の製錬や精製プロセスには硫酸が必要不可欠ですが、その原料の多くはホルムズ海峡の北側から供給されているため、地政学リスクがサプライチェーンに直接的な混乱をもたらします。さらに、処理能力の大部分を中国が支配している現状や、米国防総省が2027年以降に敵対国からのマグネットや特定物資の調達規制を強化する方針であることから、需給の緊迫化は避けられない見通しです。

このような供給危機の課題に対し、エアー氏は先進的なAI技術を用いた探鉱手法などを取り入れ、北米地域などの安全な拠点で自給体制を再構築していく重要性を強調しました。これまでの西側諸国は効率性を重視してサプライチェーンを構築してきましたが、対立国はそれを地政学的なレバレッジ(交渉力)として利用するために構築してきたと総括します。米国と同盟国が国内の処理能力や加工体制を次の危機が訪れる前に再構築できるかどうかが最大の焦点であると述べました。

Copper Becomes A National Security Risk: AI Demand vs. Defense Supply Chains | Phil Ehr - YouTube

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