Ft. Knox Full of Impure Gold UNFIT for International Transactions [LINK]
【海外記事より】アメリカのフォートノックス金保管所に収蔵されている金準備の大部分が、国際的な取引には適さない不純物を含んだ「非標準」の地金であるという事実が、マイク・マハリー氏の記事によって報告されています。現在、アメリカの金準備高は8133.5トン、約2億6150万トロイオンスとされていますが、その約半分を保管するフォートノックスの金のうち、現代の国際基準を満たす純度99.5%以上の地金は、わずか17%に過ぎません。残りの多くは純度90%前後のコインゴールドと呼ばれる質の低いものであり、国際決済の標準とされるLBMAの基準を満たしていないため、即座に市場で通用する流動性を欠いています。これは、最近フランス中央銀行がニューヨークに保管していた同様の非標準的な金を売却し、自国で高純度の地金に買い替えた動きとは対照的です。
こうした事態を招いた背景には、1933年にフランクリン・ルーズベルト大統領が行った金没収に近い政策があります。当時、政府は個人の金保有を禁止し、回収した90%純度の金貨を溶かして地金にしたため、そのまま不純な状態で保管され続けてきました。記事では、マネー・メタルズ社のステファン・グリーソン氏が、アメリカの金準備を現在の通貨政策と同様に「老朽化した遺物」であり、世界基準よりも低い水準に甘んじていると批判しています。さらに深刻な問題として、これらの金準備に対する実効性のある監査が1970年代以降行われていないことが挙げられています。1974年に実施された公開監査も、一部の保管庫を見せるだけの宣伝活動に近いもので、個々の地金の重量や純度を厳密に検証するものではなかったと指摘されています。
その後も、財務省による独自の点検は行われていますが、透明性や会計基準を満たしておらず、一部の報告書が紛失したり、保管庫の封印が正当な理由なく破られたりといった不透明な管理実態が浮かび上がっています。こうした状況を受け、米議会ではマイク・リー上院議員らにより、金準備の包括的な監査と、すべての非標準的な地金を現代の国際基準に合わせて精錬し直すことを義務付ける法案が提出されました。精錬には数年を要すると見られていますが、この記事の著者は、アメリカの金準備が現状では過去の欺瞞の産物であり、ドルの金本位制からの離脱という負の遺産を象徴するものになっていると述べています。世界最大の金保有国という表向きの数字の裏で、実際には国際市場で即戦力とならない質の低い金が、不透明な管理下で眠り続けているという実態が浮き彫りになっています。
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