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2026-04-09

殺戮と無関心

Killing and Indifference - LewRockwell [LINK]

【海外記事より】アメリカの元判事であり、憲法学者としても知られるアンドリュー・ナポリターノ氏は、現在の政治状況において「個人の自由」や「法の支配」がいかに危機に瀕しているかを問いかけています。同氏は、政府が本来守るべき憲法や権利章典がもはや形骸化し、統治される側の国民の意思ではなく、一部の資金提供者や目に見えない勢力によって権力のレバーが引かれているのではないかと指摘しています。特に、大統領が犯罪の疑いがあるというだけで、正当な法の手続きを経ずに人命を奪うことが許されるのかという問いは、アメリカ法学の根幹を揺るがす問題です。本来、あらゆる人は有罪が確定するまで無罪と推定され、公正な裁判を受ける権利があるはずですが、現実はその原則から大きく逸脱しています。

ナポリターノ氏は、戦争のあり方についても厳しい視線を向けています。宣戦布告なき戦争が常態化し、大統領が自らの判断で他国のインフラを破壊したり、一般市民を巻き込む攻撃を命じたりすることを、議会が黙認し資金を提供し続けている現状を強く批判しています。大統領が「石器時代に追い戻す」と脅して民間人を標的にすることは、人道上も国際法上も許されない行為です。しかし、憲法を遵守すると誓ったはずの指導者たちが、自ら署名し批准したジュネーブ条約や国連憲章を無視し、法を恣意的に選択して運用していることに同氏は深い懸念を示しています。

また、政府と国民の関係性についても根本的な疑問が呈されています。政府は国民に対して嘘をついても許される一方で、国民が政府に嘘をつけば罪に問われるという不均衡な現実があります。自由な社会において、真実こそが統治者と被統治者を結ぶ不可欠な絆であるはずですが、政府が国民の同意を得ていない行為を繰り返すとき、その正当性は失われます。ナポリターノ氏は、生命、自由、幸福の追求という権利が、単なる歴史的な修辞ではなく、人間性に不可欠な不可譲の権利であることを強調しています。

大統領が地球の裏側にある文明を全滅させると脅し、国全体を恐怖に陥れるような状況下で、私たちは今一度、憲法が定めるチェック・アンド・バランスの機能を問い直さなければなりません。一人の人間に権力が集中し、法を無視した殺戮や破壊が繰り返されるとき、それを抑制する仕組みが機能しなければ、自由な社会は存続し得ません。ナポリターノ氏の問いかけは、政府が国民のために働いているのか、それとも国民が政府のために働かされているのかという、民主主義の原点を私たちに突きつけています。

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