2022-10-13

私が民主党を離党する理由

元米連邦下院議員・元米大統領候補、トゥルシー・ギャバード
(2022年10月11日)

私はもはや、今日の民主党にとどまることはできません。民主党は、偽りの反差別意識に駆られた戦争屋のエリート集団に完全に牛耳られ、あらゆる問題を人種差別に結びつけて反白人主義を煽ることで国民を分断し、憲法に謳われた国民の天賦の自由を損なわせようと盛んに活動しています。信仰を抱く人々を敵視し、警察を悪者扱いし、法を守る米国人を犠牲にして犯罪者を保護し、国境開放を信じ、政敵を追い詰めるために国家安全保障を利用し、そして何よりも、私たちを核戦争に近づけています。



以下、私が民主党を離党する、おもな理由を簡単に説明します。今後数週間のうちに、それぞれを深く掘り下げていくつもりです。

戦争推進派の民主党は、国民を核戦争の瀬戸際に追いやりました。軍産複合体の支配下にある戦争屋が率いており、戦争のコストや、誰がその代償を払うのかについて知りませんし、気にもしていません。バイデン大統領と民主党のエリートは、国民を核戦争の崖っぷちに追い込み、第三次世界大戦を始めることで私たちが知っているこの世界を破壊する危険を冒しています。これは、私たちが直面する最も切迫した存亡の危機です。私が2020年の大統領選に出馬したのは、これが米国の向かう先だとわかっていたからです。すべての兆候が当時ありました。私は選挙期間中、毎日この問題を提起し、全国的な討論の場でもそうしました。しかし、政治家やメディアはそれを無視しました。当時も今も、彼らは気にしていないのです。明らかに私は選挙に勝てませんでしたし、危機を防ぐに必要なことをする力もありません。バイデン大統領と議会にはあります。しかし彼らは無責任にも、核兵器によるホロコーストの惨禍から米国と国民、世界の安全を守るためにその力を使うことを拒否しています。私たちの愛する人たち、子供たち、世界を守るために、私は米国民に、一緒にこの卑怯な政治家たちに立ち向かおうと呼びかけます。これは最後のチャンスかもしれません。

今日の民主党は、憲法で保護されている言論の自由という権利を信じていません。思想の多様性と表現の自由を育むことは、繁栄する民主主義の基盤です。民主党の指導者たちはそれに同意していません。狂信的な思想に導かれ、民主主義を脅かしています。自由を、すなわち言論、思想、宗教の自由を信じないからです。気に入らない言論に「偽情報」「ヘイトスピーチ」「暴力的言論」とレッテルを貼って検閲しようとします。営利目的の企業メディアや大手テクノロジー企業と手を組み、政敵や、政府の権威に挑んでその危うさを暴こうとする人々を中傷し、黙らせようとします。バイデン政権は、国民が読み、聞き、話してもいい情報を管理するために、自身の「真理省」を立ち上げようとさえしました。彼らのイデオロギーは、尊敬と愛(アロハ)ではなく、憎しみと分裂のものであり、伝統的な「自由主義(リベラリズム)」とは正反対のものです。伝統的な自由主義とは、人の基本的な善意と個人の自律を認め、市民の自由と、人民の人民による人民のための政府を支持するものです。自由と対立する政党に、どうして私たちの民主主義を託すことができるでしょうか。できはしません。

今日の民主党は、国民の市民的自由を損なう「ビッグブラザー」です。憲法修正第4条は、「不合理な捜索及び逮捕・押収から、その身体・家屋・書類及び所有物の安全を保障される権利」を保障しています。民主党のエリート幹部には、国民の市民的自由を侵害する愛国者法の違憲条項を取り除く機会が何度もありました。私は議会で、愛国者法を廃止し、国民の市民的自由、とくに憲法修正第4条の保障する自由を損なうために使われる、危険な外国情報監視法(FISA)に対処する法案を提出しました。毎回、民主党は国民の自由よりも安全保障国家を選んでいます。Venmo(ベンモ)で600ドル以上送金しただけで国税庁に銀行口座をのぞかれたり、犯罪に問われてもいない、遵法精神のある米国人から財産を押収する民事没収(法執行機関が有罪判決の必要なく資産を没収できる)という腐敗した制度を支持したり、クレジットカード会社に銃器・弾薬関連の購入をすべて記録させたりと、今日の民主党は、ビッグブラザーの国民生活に対する権力と支配を強めています。

だから今日私は、常識を備え独立心のある民主党の仲間に、一緒に民主党を去るよう呼びかけます。いわゆる覚醒した民主党の活動家たちがこの国にもたらそうとしている方向に、もはや我慢ならないのであれば、ぜひ一緒に行動してください。

(次より抄訳)
Tulsi Gabbard: Why I'm Leaving the Democratic Party - LRC Blog LewRockwell.com [LINK]

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