Comex Silver Supplies Continue to Shrink Rapidly | SchiffGold [LINK]
【海外記事紹介】世界的な貴金属取引の指標となるニューヨーク商品取引所(コメックス)において、銀の在庫が急速に減少しており、現物市場が非常に緊迫した状況にあります。最新の報告によると、銀市場では「バックワーデーション」と呼ばれる、現物価格が先物価格を上回る逆転現象が発生しています。これは通常、目先の供給不足や現物に対する強烈な需要がある際に現れる市場の警告サインです。投資家が将来の受け取りを待つよりも、プレミアムを支払ってでも「今すぐ現物を手に入れる」ことを優先している姿が浮き彫りになっています。
特筆すべきは、コメックスの保管庫から現物の銀が流出するスピードです。取引所での決済を終えた金属がそのまま保管されるのではなく、多くの投資家が実際に現物を手元に引き出し、保管庫の外へと持ち出しています。配送可能な在庫(レジスタード在庫)は2025年9月以降、大幅な取り崩しが続いており、このまま5,000万オンスを下回るようなことがあれば、コメックスの供給体制は極めて深刻な限界点に達すると予測されています。2026年2月の配送量も、過去の同時期と比較して非常に高い水準を維持しており、現物確保への執念とも言える動きが止まりません。
一方で金市場に目を向けると、2025年に見られたような異常な熱狂は落ち着きを見せつつありますが、依然として現物需要は根強く残っています。金の場合は銀とは逆に、先物価格が現物価格を大きく上回る状態が続いており、この価格差を利用した裁定取引によってロンドンからニューヨークへ大量の金が移動しました。しかし、一度保管庫に入った金も、最近では再び外部へと流出し始めています。これは価格が史上最高値圏にあるにもかかわらず、ドルの先行き不安などを背景とした「安全資産としての実物保有」の動きが衰えていないことを示唆しています。
結論として、2026年の貴金属市場は非常に不安定な局面を迎えています。金は高値圏でも需要が底堅く、銀は供給不足と現物引き出しの加速という「完璧な嵐」の渦中にあります。投機的な資金が一部で引き揚げられた後も、実需に基づいた大口の買い手が市場を支えており、これがコメックスの在庫に多大な圧力をかけ続けています。今後、在庫の枯渇が現実味を帯びてくれば、価格形成や取引の仕組みそのものにさらなる混乱が生じる可能性もあり、日本の投資家にとっても注視すべき事態と言えるでしょう。
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