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2026-02-27

トランプ氏の瀬戸際外交

SOTU: Trump threatens Iran but doesn't go all the way | Responsible Statecraft [LINK]

【海外記事紹介】ドナルド・トランプ米大統領は一般教書演説(SOTU)で、イランに対して「核兵器保有を断じて許さない」と強い警告を発しつつも、外交による解決の余地を残すという、緊張感漂う「瀬戸際外交」の姿勢を示しました。トランプ氏は演説で、イランが反政府デモ隊3万人を殺害したという主張や、米国本土に届くミサイル開発を進めているという疑惑を列挙し、開戦に向けた理論武装を整える一方で、「テヘランが核開発を完全に放棄すると誓約するなら引き下がる」と、交渉のドアをわずかに開けた状態にしています。

中東情勢については、2003年のイラク戦争以来となる規模で米軍部隊が急増しており、現場の緊張は最高潮に達しています。クインシー研究所のトリタ・パルシ氏は、今回の演説を「開戦の口実を作りつつ、取引の可能性も探る非常にタフなトーンだった」と分析しています。一方で、大統領は自身の平和外交の成果を強調し、就任から10ヶ月でインド・パキスタン紛争やエジプト・エチオピア間の戦争の火種など「8つの戦争を終わらせた」と自画自賛しました。しかし、二期目の早い段階での終結を公約していたウクライナ戦争については、「毎月2万5,000人が死亡している」と早期終結を促すにとどまり、具体的な解決策への言及は限定的でした。

また、トランプ氏は自身の「関税戦略」が平和維持に貢献していると主張し、先週の最高裁による関税違憲判決を「遺憾」としつつも、「多くの戦争を終わらせることができたのは関税という脅しがあったからだ」と自論を展開しました。中南米政策については、1月に行われたベネズエラのマドゥロ大統領拘束を「世界史上最も壮大な軍事的快挙の一つ」と称賛し、作戦で負傷したパイロットに名誉勲章を授与。さらに、カリブ海での麻薬密輸船への空爆作戦によって「もはや誰も海へ釣りに行きたがらなくなった」と成果を誇り、メキシコの麻薬王「エル・メンチョ」の殺害についても自身の功績として強調しました。

今回の演説は、イランに対する武力行使の準備を整えつつも、決定的な一線を越えるかどうかは相手の出方次第という、トランプ流の「ディール(取引)」を世界に突きつける形となりました。

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