Chinese Gold Market Off to a Strong Start in 2026 [LINK]
【海外記事紹介】世界最大の金市場である中国において、2026年の幕開けとともに金需要が記録的な強さを見せています。1月の金価格はドル建てで14%上昇し、何度も過去最高値を更新しました。元建てではさらに上昇幅が大きく、一時は19%もの急騰を記録しています。その後、価格調整による下落もありましたが、1グラムあたり1000元付近で強力な支持層が形成されており、価格の下落がかえって新たな買いを呼び込む「押し目買い」の好機となっているようです。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の分析によると、価格高騰によって宝飾品としての需要は逆風を受けているものの、それを補って余りあるほど投資需要が爆発しています。昨年の金地金とコインの世界需要は12年ぶりの高水準を記録しましたが、その半分以上を中国とインドの2カ国が占めています。中国国内の卸売需要も極めて旺盛で、上海黄金交易所(SGE)からの引き出し量は1月に126トンに達しました。これは春節(旧正月)を前にした宝飾業者の在庫補充に加え、価格調整のタイミングを逃さなかった投資家たちの活発な買いに支えられた結果です。
特に注目すべきは、中国の金ETF(上場投資信託)への資金流入です。1月だけで保有量は38トン増加し、運用資産残高は過去最高の3330億元(約360億ドル)に達しました。金利の低下やさらなる金融緩和への期待から、国内の債権利回りが低下しており、これが金投資への強力な追い風となっています。これまでは市場参加が限定的だった機関投資家も、金の配分を増やし始めています。あまりの過熱ぶりに、中国政府は銀行に対し、金関連商品を購入する際の投資家へのリスク評価を厳格化するよう指示したほどです。
中国における金は、単なる社会的地位の象徴にとどまらず、不確実な世界における「安全網(セーフティネット)」として広く認識されています。出稼ぎ労働者が金メッキの宝飾品を購入する一方で、ホワイトカラー層は貯蓄を金投資ファンドへ投じるなど、あらゆる階層が金を拠り所にしています。中国は世界最大の金産出国でもありますが、自国生産だけではこの旺盛な需要を賄いきれず、今後も活発な市場環境が続く見通しです。ある投資家が語るように、たとえ価格の上昇が緩やかになったとしても、金がもたらす安心感こそが、今の中国の人々が最も求めているものだと言えるでしょう。
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