The Price of Perfect Nihilism - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]
【海外記事紹介】ドナルド・トランプ大統領が、米国向けの違法薬物を運んでいるとされる公海上の漁船やスピードボートに対し、国防総省に攻撃を命じたというニュースは、憲法を重んじる人々に大きな衝撃を与えています。アンドリュー・ナポリターノ元判事によれば、米国や軍関係者に直接的な脅威を与えていない非戦闘員の民間人を意図的に殺害することは、法律上「殺人」に該当します。この命令を下した者、そして現場で実行した者は、軍事裁判や国際法における戦争犯罪の当事者となる可能性を孕んでいますが、現在の政権内では、法の支配を無視した不気味な虚無主義(ニヒリズム)が蔓延していると筆者は警告しています。
この凄惨な事態に対し、議会の一部メンバーが異議を唱えたところ、政権側は報復として現職の上院議員でもある元海軍大佐の軍人年金を削減しようとしたり、司法省を通じて議員らを起訴しようとしたりする暴挙に出ました。幸い、連邦裁判所は「言論を理由とした年金削減は前代未聞である」としてこれを無効化し、大陪審も議員らの起訴を拒絶しましたが、これは政権側が適正手続きを経ずに個人を処罰し、批判者を弾圧しようとしている姿勢を明確に示しています。さらに深刻なのは、攻撃で生き残った民間人が海面を漂っている際、あえて救助せずに追加攻撃を行って殺害したり、救助要請を意図的に遅らせて溺死を待つといった、人命に対する徹底的な冷遇が常態化している点です。
最近の事例では、国防総省が自ら救助することを避け、管轄外の沿岸警備隊に救助を丸投げするケースが増えています。しかし、国防総省は攻撃計画を事前に共有しないため、救助機が現場に到着するまでに44時間も要したり、不可解な迂回ルートを飛んで捜索を遅延させたりする事態が発生しています。筆者は、これは偶然ではなく、「生存者が法廷で真実を語るよりも、海で溺れ死ぬ方が都合が良い」という政府内の歪んだ意思決定の結果であると指摘しています。法的には、罪を問われていない被疑者は生きていようと死んでいようと無実であり、攻撃を仕掛けた軍には救助の義務がありますが、現在の当局はその義務すら放棄しています。
こうした一連の行動は、人間の行動基準をすべて拒絶し、権力の行使に何の制約も認めず、普遍的な正邪の概念さえ受け入れない「完璧な虚無主義」の現れです。国外でこうした無法な殺戮を行う政府は、国内においても個人の権利を守らず、透明性を欠き、法を尊重しなくなるという代償を伴います。ナポリターノ氏は、このような人命と憲法を軽視する政治を、果たして誰が望んで票を投じたのかと厳しく問いかけています。法の支配が崩壊し、道徳的基準を失った権力が暴走する危うい現状に、私たちは強い警戒心を抱かざるを得ません。
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