Fed is Adding $20B a Month to the Balance Sheet | SchiffGold [LINK]
【海外記事紹介】アメリカ連邦準備制度(FRB)が、量的引き締め(QT)を終了した直後から、事実上の新たな量的緩和(QE)に踏み出しているという衝撃的な分析をご紹介します。最新のデータによると、FRBは過去3カ月間で600億ドルの資産をバランスシートに加算しており、逆レポ取引の影響を除外すれば、実質的に毎月約200億ドル相当の資産を買い増している計算になります。FRBは以前、この買い入れは短期債に限定すると約束していましたが、現在のところはその約束を守りつつも、着実にバランスシートを再び膨らませ始めています。
過去10年の推移を振り返ると、FRBが4年かけて削減した約2.2兆ドルの資産は、2020年のコロナ危機時にはわずか数カ月で3兆ドル以上も急増しました。危機のたびにバランスシートはかつてない規模へ膨張し、次の危機が訪れれば、現在の6.6兆ドルから10兆ドルを突破するのはほぼ確実な情勢です。次期議長候補のケビン・ウォーシュ氏は、バランスシートの拡大を好まない姿勢を示していますが、バブルを維持し、現在の経済システムを崩壊させないためには、本人の意思に関わらず量的緩和を再開せざるを得ないだろうと、この記事は予測しています。
また、FRBの財務状況も深刻です。通常、FRBの利益は国庫に納付されますが、2023年以降は巨額の損失を出し続けています。その累積損失は2450億ドルを超えており、現在は紙幣を増刷することでその穴埋めをしています。さらに、これまで米国債の主要な買い手であった海外勢の動きも鈍化しています。特に中国の保有額は6800億ドルまで減少しており、世界全体でも米国債の買い入れが停滞し始めています。もし世界が米国債を買い支えるのをやめれば、アメリカの財政は深刻な事態に直面することになります。
現在、短期金利を下げて生産性の向上を狙うという危険な賭けが行われていますが、期待通りの成果が出ず、海外投資家も戻らなければ、借入コストの急騰がアメリカの予算を直撃します。すでに利払いだけで限界に近い政府予算にとって、それは壊滅的な打撃となるでしょう。FRBは一度膨らませたバランスシートを元の規模に戻すことはできず、危機のたびにさらに巨大な火種を抱え込む悪循環に陥っているのです。
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