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2026-02-27

一極集中か多極化か

US unipolarity vs China's multipolarity: Whose vision will shape the new global order? - Geopolitical Economy Report [LINK]

【海外記事紹介】現在、世界は「第二の冷戦」とも呼ぶべき局面を迎えており、米国と中国という二つの大国が、正反対の国際秩序のビジョンを掲げて激しく対立しています。2026年2月に開催されたミュンヘン安全保障会議での両国の発言は、その決定的な違いを浮き彫りにしました。米国は、かつての植民地時代を彷彿とさせる「一極集中」の支配を再構築しようとする一方で、中国は、すべての国が対等な立場を持つ「多極化」した世界秩序を提唱しており、この二つのビジョンのどちらが次世代の国際社会を形作るのかが問われています。

米国のビジョンを象徴するのが、マルコ・ルビオ国務長官による演説です。ルビオ氏は、かつての欧州による植民地支配を肯定的に捉え、「偉大なる西洋帝国」の復活と「新たな西洋の世紀」の構築を呼びかけました。また、トランプ政権の補佐官であるスティーブン・ミラー氏は、米国によるベネズエラへの介入を正当化し、「超大国として自国の利益を追求することに謝罪は不要だ」と断言しています。これは、力を持つ者がルールを決めるという「弱肉強食」の論理であり、19世紀的な勢力圏の概念に回帰して、グローバルサウス諸国の主権を軽視する「一極構造」への執着と言えます。

これに対し、中国の王毅外相が提示したのは、国連憲章を土軸とした「真の多国間主義」です。王氏は、少数の国による権力の独占はもはや受け入れられないと批判し、国の大小や貧富に関わらず、すべての国が国際舞台で発言権と等しい権利を持つべきだと主張しました。中国は自らが植民地支配に苦しんだ歴史的背景から、主権の平等を神聖な原則と見なしています。彼らが提唱する「多極化」モデルは、一方的な制裁や武力行使を否定し、互恵的な協力関係を通じて、発展途上国が国際社会の主役となる公平な秩序を目指すものです。

このように、ワシントンが軍事力と経済封鎖を用いて自らの意志を世界に強要しようとする一方で、北京は国際法の遵守と多極的な対話を呼びかけています。米国は「脱植民地化」の流れを逆転させようとしていますが、中国はグローバルサウスの台頭を背景に、より民主的な国際関係の構築を求めています。世界は今、かつての帝国主義的な支配に戻るのか、それとも多様な国々が共存する新たな共栄の時代へ進むのかという、歴史的な分岐点に立たされています。この競争の結果が、私たちの将来の平和と安定を大きく左右することになるでしょう。

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