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2026-02-27

FRBゲームの出来レース

When It Comes to the Fed, It's Always a Rigged Game | Mises Institute [LINK]

【海外記事紹介】「連邦準備理事会(FRB)を操り、景気の波を乗りこなせるか?」そんなコンセプトの新作ゲーム『Federal Reserve Simulator』(Steamで2.99ドル)が登場しました。しかし、ミーゼス研究所のジョナサン・ニューマン氏によるレビューは、このゲームが「いかに主流派経済学の枠に縛られ、現実の歪みを反映しているか」を鋭く突いています。

ゲームの仕組み:目隠しをされた中央銀行家

プレイヤーはFRB議長として、四半期ごとに「フェデラル・ファンド金利」「公定歩合」「公開市場操作」といったレバーを操作し、インフレ率2%、失業率4%、着実なGDP成長を目指します。UI(ユーザーインターフェース)は時代ごとに変化し、フォワード・ガイダンス(将来の予測発表)によって「市場の信頼」を勝ち取ることが求められます。

「仕組まれた」シナリオ:逃れられない大恐慌

ニューマン氏が最も批判しているのは、このゲームが徹底してケインズ主義的である点です。オーストリア学派の理論では「中央銀行による過剰な金融緩和こそがバブルと崩壊の原因」とされますが、このゲームでは不況は「外部から突然やってくる災厄」として扱われます。

  • 1929年の壁: 1920年代にどんなに慎重な政策をとっても、1929年には必ず株価が暴落し、大恐慌に突入します。プレイヤーが事前にバブルを防ぐことは不可能です。

  • 「何もしない」戦略: 著者が一切の操作をせず放置したところ、インフレ抑制では現実のFRBに勝ったものの、他の指標では敗北しました。しかし、プレイヤーの介入が結果に与える影響は驚くほど小さく設定されています。

結論:勝つための唯一の手段は「プレイしないこと」

このゲームには、市場金利の実態、政府債務、信用状況(延滞率など)といった重要なデータが欠落しています。著者は、制作者が「FRBの仕事がいかに困難で尊敬に値するか」をプレイヤーに分からせようと意図的に情報を絞ったのではないかと推測し、ロスバードの言葉を借りて「げんなりだ(Yuck!)」と切り捨てています。

最大の問題は、「FRBを廃止する」ボタンが存在しないことです。1983年の映画『ウォー・ゲーム』の名台詞「奇妙なゲームだ。勝つための唯一の手段は、プレイしないことだ」を引用し、著者は「FRBを廃止し、資産を清算し、人道に対する罪を裁くゲーム」を自分でコードしたいと結んでいます。

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