Trump’s Iran Buildup Is Based on a Lie | Mises Institute [LINK]
【海外記事紹介】トランプ政権によるイランへの軍事圧力の強化は、ある「嘘」に基づいている――。ミゼス研究所に掲載されたこの記事は、開戦の危機が迫る中、米政府やイスラエルが主張する「イランの脅威」の真実を暴いています。
1. 史上空前の軍事増強と「核の嘘」
トランプ大統領は現在、空母打撃群2個、4万人以上の米軍兵士、E-3セントリー(早期警戒管制機)などをイラン周辺に配備しています。これほどの規模の軍隊が配備されて使われなかった例はありません。
政府がこの軍事行動を正当化する唯一の理由は、「イランに核兵器を持たせてはならない」というものです。タカ派勢力は、イランが核を持てば即座にイスラエルへ発射し、「国家レベルの無理心中」を図ると示唆しています。しかし、記事はこれを「明白な嘘」だと断じます。もしイランが本当に自滅覚悟の攻撃を望んでいるなら、数週間の猶予があれば核を完成させられたはずのこの数十年、なぜ国際的な査察を受け入れ、交渉のテーブルに着き続けてきたのか説明がつかないからです。
2. 真の目的は「宗教戦争」ではなく「地域覇権」
米・イスラエルとイランの対立は、しばしば「数千年にわたる宗教・文明の血の争い」として描かれますが、これもまた「便利な嘘」に過ぎません。実際には、地政学的な利害が一致すれば双方は過去に何度も協力してきました。
真の目的は、イランから核を取り上げることそのものではなく、「イスラエルを中東における唯一の圧倒的な覇権国家にする」ことにあります。もしイランが核を保有すれば、米国やイスラエルがイランに対して行使できる軍事的な選択肢(政権転覆や軍事介入)が大幅に制限されてしまいます。インド・パキスタンのように「核による抑止力」が働いてしまうことを恐れているのです。
3. 「限定的」という言葉の罠
リーク情報によれば、トランプ氏はイランの軍事・政府施設への「限定的」な空爆を計画しているとされます。しかし、一度火がつければそれが全面戦争へと発展するリスクは極めて高く、昨年6月のようにイスラエルが独自の攻撃を仕掛けることで米軍を戦火に引きずり込む可能性もあります。
結論:アメリカ人が死ぬ理由
著者は、イラン政府が自国民を犠牲にしてまで核心中を図るような狂気の集団ではないと指摘します。現在のエスカレーションは、あくまでイスラエルのライバルを排除し、米国の自由な介入権を維持するための地政学的闘争です。もしトランプ政権が、このためにアメリカ人の若者を戦地に送り込みたいのであれば、せめて「何のために死ぬのか」について正直に語るべきであると締めくくっています。
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