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2026-02-27

非対称な正義

Anarcho-Tyranny and the UK Grooming Gangs Scandal | Mises Institute [LINK]

【海外記事紹介】英国で開催された、集団的性搾取(グルーミング・ギャング)スキャンダルに関するパネルディスカッションの報告です。この記事は、長年英国の政治・文化的エスタブリッシュメントが避けてきたこの問題を通じ、現代社会が「無政府専制」に陥っていると警告しています。

1. 制度的な裏切りと「人種」の視点

被害者のフィオナ・ゴダード氏は、警察に被害を相談した際、その情報が加害者グループに漏洩していたという衝撃的な実態を語りました。また、加害者たちは彼女が「白人であること」を理由に標的にし、「白人の少女を破壊する」という意図を明確に口にしていたと証言しました。

しかし、国家の対応は冷淡でした。#MeToo運動では告発が即座に事実として扱われたのに対し、彼女のような労働者階級の被害者は、多数の弁護士から執拗な精査を受け、信憑性を疑われ続けました。

2. 「人種差別」という非難への恐れ

検察官で政治家(リフォーム党)のレイラ・カニンガム氏は、自身もムスリムでありながら、当局の「臆病さ」を厳しく批判しました。警察や自治体は「人種差別主義者」というレッテルを貼られることを恐れるあまり、特定のコミュニティ主体の犯行グループに対して、何年もの間、意図的な隠蔽と不作為を続けてきたというのです。彼女は、加害者の人種によって法執行が躊躇される「正義の非対称性」を指摘し、厳しいビザ規制などを訴えました。

3. アナーコ・タイラニー:放置される犯罪と処罰される言論

この記事が最も強調するのは、サミュエル・フランシスが提唱した「無政府専制」の概念です。

  • 無政府: 少女たちを守るという基本的な法執行は放棄され、略奪的な犯罪が放置される。

  • 専制: 一方で、体制に不都合な「言葉」や「思想」に対しては、国家権力が過剰に行使される。

英国で「白人でも大丈夫」というステッカーを貼った男性が投獄される一方で、深刻な強姦事件が無視されるといった倒錯した事態が起きています。

結論:沈黙の時代の終わり

ディスカッションの最後には、パキスタン系の出席者からも「メディアの沈黙が真実を語ることを罪に変えている」という批判が出ました。長年続いた「多文化主義」というドグマが、弱者を守るための連帯を弱め、国家を腐敗させてきたという認識が、エリート層の間でも広がりつつあります。

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