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2026-02-27

米市民脅かす「戦争の論理」

ICE Brings the War Home - Antiwar.com [LINK]

【海外記事紹介】ベトナム戦争の「死のカード(デス・カード)」という忌まわしい遺産が、現代のアメリカ国内に蘇っています。ジャーナリストのニック・タース氏とトム・エンゲルハート氏が、コロラド州で発生したICE(出入国在留管理庁)による異常な威圧行為と、深刻化する暴力の実態を告発しています。

先月、コロラド州イーグル郡でICEの捜査官が複数の車両を停車させ、乗員を拘束して連行しました。現場には、エンジンがかかったままの車とともに、「ICEデンバー分室」と記された「スペードのエース」のカードが残されていました。これはベトナム戦争当時、米軍兵士が殺害したベトナム人の遺体の口に「殺害の証」としてカードをねじ込んだ習慣を彷彿とさせます。コロラド州の民主党議員団は、このカードが白人至上主義団体にも利用されてきた「恐怖と暴力の象徴」であり、ラテン系コミュニティを威嚇する目的で使われたとして、国土安全保障省に独立調査を求めています。

現在、アメリカ国内の移民取り締まりはかつてないほど過激化しており、ICEに対する不信感はピークに達しています。1月の世論調査では、有権者の63%がICEの活動を支持せず、61%が「やりすぎだ」と回答しています。特に衝撃を与えたのは、ミネアポリスでICEの活動を記録していた法務オブザーバーのルネ・グッド氏(35歳の米国市民)が捜査官に射殺された事件です。昨年9月以降、連邦移民捜査官は少なくとも13人を銃撃し、グッド氏を含む5人が死亡しました。当局は現場を監視・撮影する人々を「公務執行妨害」や「国内テロリスト」と位置づけ、武器を向けたり暴行を加えたりするなどの威圧を強めています。

ICEの活動は人種的な偏りも指摘されています。コロラド州では、連邦判事による「人種のみを理由とした拘束の禁止」命令があるにもかかわらず、肌の色を理由とした不当な逮捕が繰り返されているとしてACLU(アメリカ自由人権協会)が訴えを起こしています。また、ミネソタ州での銃撃事件では、連邦当局が州の捜査機関による現場検証や証拠へのアクセスを遮断するなど、隠蔽体質も露呈しています。

タース氏は、かつてベトナムで繰り広げられた人種差別的な残虐行為が、今やICEを通じてアメリカ国内の街頭へと「逆輸入」されていると指摘します。50年以上前の戦争で名を馳せた「死のカード」の再登場は、自国の一部住民を敵と見なし、恐怖によって支配しようとする現在の政権の姿勢を象徴しているというのです。これは単なる移民取り締まりの問題ではなく、アメリカの法執行機関が「戦争の論理」を国内に持ち込み、市民の権利を侵害しているという深刻な危機の表れです。

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