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2026-02-27

米株式市場、不吉なシグナル

The Same Signal That Preceded 2000, 2008, and 2011 Just Triggered Again – GAINS, PAINS & CAPITAL [LINK]

【海外記事紹介】現在の米国株式市場において、2000年のドットコムバブル崩壊、2008年のリーマン・ショック、そして2011年の欧州債務危機直前にも現れた「不吉なシグナル」が再び点灯したと、ストラテジストのグラハム・サマーズ氏が警告しています。その核心は、ハイテク株中心の「ニューエコノミー」と、製造業などの「オールドエコノミー」の間の異常な乖離にあります。ここ数週間、GAFAMに代表される「マグニフィセント・セブン」が調整局面にある一方で、エネルギーや生活必需品といった防御的なセクターがS&P500指数を押し上げてきましたが、この「ねじれ」こそが、市場が崩壊へ向かう前兆だというのです。

具体的には、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落率がナスダック(NASDAQ)を大きく上回っており、その差(スプレッド)は現在13パーセントを超えています。過去のデータでは、強気相場の絶頂期にこの差が11パーセントを超えると、例外なく市場の「天井」となってきました。投資家は今、ハイテク株から資金を逃がし、防御的な銘柄へと移動させて指数を支えていますが、これは市場が健全なのではなく、逃げ場を失った資金が最後にあがいている状態に近いと分析されています。サマーズ氏は、最終的にS&P500はハイテク株の下落を追う形で約10パーセント急落し、6,200ポイント台まで引き下げられると予測しています。

さらに危機を深刻にさせているのが、投資家の「過剰な楽観」と「借金」です。2026年1月の米国ETFへの流入額は1,560億ドルという過去最高を記録し、個人投資家の強気姿勢も1年ぶりの高水準にあります。さらに懸念すべきは、株を買うための借金である「証拠金債務」が7ヶ月連続で最高値を更新し、1.2兆ドルという天文学的な数字に達していることです。これは、あらゆる押し目買いが借金によって支えられているバブル末期の典型的な兆候です。投資家が「オールイン(全賭け)」している状態で、市場の構造に亀裂が入れば、連鎖的な投げ売りを招くのは避けられません。

この記事は、現在の市場の盛り上がりは「底打ち」ではなく「天井」で見られる現象であり、歴史が示すシグナルを無視すべきではないと結論付けています。オールドエコノミー銘柄への資金シフトという見せかけの安定に惑わされず、市場の構造的な脆弱性と、過剰なレバレッジがもたらす反動に備える必要があります。暴落の足音は、多くの人が最も強気になっている時にこそ、静かに、しかし確実に出現するという教訓を、私たちは今一度思い出すべき時期に来ているようです。

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