Private Credit’s Slow-Death: Sending Banks Down & Gold Higher [LINK]
【海外記事紹介】世界的な金融システムの舞台裏で、今まさに「プライベート・クレジット(ノンバンク融資)」という時限爆弾が、銀行システムと通貨の価値を道連れに、かつてない危機の連鎖を引き起こそうとしています。この記事の著者マシュー・ピーペンブルグ氏は、現在の状況を「2008年のリーマン・ショック前夜に酷似した悲喜劇」と表現しています。当時、サブプライムローンが世界を震撼させたように、現在は数兆ドル規模に膨れ上がったプライベート・クレジット市場が、次の「大量破壊兵器」になろうとしています。
プライベート・クレジットとは、ヘッジファンドやプライベート・エクイティなどが、銀行から資金を借り入れ、審査の甘い、あるいはリスクの高い企業へ高金利で融資を行う仕組みです。これらは通常の銀行のような厳しい資本規制や預金保険の対象外であり、不透明な「影の銀行(シャドー・バンキング)」として機能しています。現在、借り手のデフォルト(債務不履行)率が急上昇しており、利息を現金で払えず、代わりに「自社株(PIK)」で支払うという、末期的な兆候が至る所で見られます。世界最大の資産運用会社ブラックロックの関連ファンドですら、わずか90日間で価値の5分の1を失ったという事実は、この火山が噴火間近であることを示しています。
さらに深刻なのは、これらのリスクが巡り巡って商業銀行の首を絞めている点です。影の銀行の貸し手たちに資金を融通しているのは、他ならぬ既存の銀行だからです。ひとたびプライベート・クレジットの連鎖倒産が始まれば、銀行は再び巨額の不良債権を抱え、流動性危機に陥ることになります。最近、銀価格の高騰で損失を出した大手銀行を救うために証拠金が引き上げられるという「銀の金曜日」騒動がありましたが、これは銀行がいかにリスクに対して脆弱で、手元のキャッシュが不足しているかを露呈した象徴的な事件でした。
ピーペンブルグ氏は、銀行が自らの無策と無謀な投資で危機を招くたびに、中央銀行が「偽の流動性(ドルの増刷)」を注入して帳尻を合わせるサイクルを激しく批判しています。この「解決策」は、ドルの価値を破壊し、国民の富を実質的に奪い去るだけです。こうした崩壊しつつある金融システムにおいて、唯一拍手喝采を受けるのは金(ゴールド)です。信用、流動性、そしてハッピーエンドが失われつつある現代において、銀行システムの外で物理的な現物資産を保有することは、単なる投資ではなく、富を守るための「誠実な選択」であると結論付けています。
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