ETFs Added More Gold in February Despite Recent Price Correction [LINK]
【海外記事紹介】金(ゴールド)は最近の大幅な価格調整にもかかわらず、投資意欲は衰えるどころか、むしろ記録的な勢いを見せています。マイク・マハリー氏が紹介する最新のレポートによれば、2026年2月の金ETF(上場投資信託)の現物保有量は26トン増加し、世界全体で4171トンという過去最高記録を更新しました。運用資産残高も7010億ドルに達し、世界的な資金流入は9ヶ月連続となっています。特に北米市場での動きが顕著で、価格の下落を絶好の投資機会と捉えた新規投資家が相次いで参入しました。ワールド・ゴールド・カウンシルの分析では、こうした長期にわたる連続流入は、リーマンショック時やパンデミック発生時といった「システム的なリスク」が高まった時期にしか見られない特異な現象であると指摘されています。
北米における金投資を牽引している主な要因は4つあります。第一にイランをめぐる地政学的リスクの増大、第二にドル安や金利低下による金保有のコスト低下、第三に関税に関する最高裁の判決後の政策的不透明感、そして第四にソフトウェア関連株の下落に伴う株式市場への不安です。アジア市場でも6ヶ月連続で資金が流入しており、特に日本は2月初旬の政治的不安や中国との緊張、円安を背景に流入を主導しました。インドでも利益確定の売りを上回る旺盛な需要が続いており、伝統的な現物志向からETFへのシフトが進んでいます。一方、欧州だけは唯一、イギリスを中心に資金が流出しましたが、これは一時的な調整であり、長期的な構造変化ではないと見られています。
ただし、金ETFはマウス操作だけで売買できる流動性の高さが魅力である一方、投資家が注意すべき点もあります。ETFはあくまで「紙の上の権利」であり、現物の金を直接手元に保有するのとは根本的に異なります。特に市場に急速に資金が流れ込む局面では、ファンド側が裏付けとなる現物資産を十分に確保できず、引き出しに遅延が生じるリスクも否定できません。利便性を重視する投機的な動きには適していますが、現物保有とは別物であるという認識が必要です。
2月の金取引高は、前月の過去最高記録からは一服したものの、依然として2025年の平均を32パーセントも上回る高水準を維持しています。アジアの旧正月による取引減少や利益確定の動きがあったものの、世界的な地政学リスクや経済の不透明感が続く中で、金は「安全な避難先」としての存在感をかつてないほど高めています。市場の過熱感は収まりつつありますが、長期的な視点で見れば、金への信頼は揺るぎないものとなっているようです。
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