注目の投稿

「反インフレ経済勉強会」開講のお知らせ

インフレは税の一種です。しかも普通の税よりも悪質な税です。ところが、この事実はよく理解されていません。それどころか、多少のインフレはむしろ良いことだという嘘が、現在主流の国家主義的な、誤った経済学(ケインズ経済学)や、そこから派生した極端な説 (MMT=現代貨幣理論など) によっ...

2026-03-06

韓国中銀、金ETF購入へ

South Korean Central Bank Plans to Invest in Gold ETFs [LINK]

【海外記事紹介】韓国の中央銀行、韓国銀行が2013年以来、約13年ぶりに金準備の増強に乗り出したというニュースをご紹介します。マイク・マハレイ氏の執筆記事によれば、韓国銀行は今回、他国の多くの中央銀行とは異なる極めて「異例」な手法を採ることを明らかにしました。それは、金現物を直接購入するのではなく、海外市場に上場している金のETF(上場投資信託)を外貨準備に組み入れるという計画です。

現在、韓国は約104トンの金現物を保有しており、そのすべてをロンドンで保管していますが、これは外貨準備全体の約4%に過ぎません。韓国銀行の関係者は、金はインフレヘッジとしての役割があり、米ドルに代わる有望な中長期的な投資資産であると強調しています。しかし、ワールド・ゴールド・カウンシルの調査によれば、中央銀行が金のETFを利用して金へのエクスポージャーを得る例は過去にほとんどなく、この決定は注目を集めています。

韓国銀行がETFを選んだ最大の理由は、その高い流動性にあります。現物の金は、債券や株式に比べて換金性や利便性が低く、保管コストも発生します。一方で金のETFは、現物価格に連動しながらも市場ですぐに売買が可能で、為替市場のボラティリティが高まった際にも迅速に現金化できるメリットがあります。韓国側は、効率的な資産運用の観点から、保管の負担がないETFが外貨準備の管理原則に合致すると判断しました。

しかしマハレイ氏は、この手法には大きな「カウンターパーティ・リスク」が伴うと警鐘を鳴らしています。金ETFへの投資はETFの株式を所有することを意味し、必ずしも金現物そのものを保有しているわけではありません。取引の相手方が義務を果たせない可能性というリスクを抱えることになり、これは金が本来持つ「安全な予備資産」としての特性を損なう恐れがあります。

世界の中央銀行は近年、ドル離れの動きを強め、2022年には過去最高の購入量を記録するなど記録的な金買いを続けています。韓国もこの流れに加わりましたが、流動性を優先してETFを選択したことが、将来的な経済危機の際にどのような影響を及ぼすのか、その動向が注視されています。

0 件のコメント: