Household Debt Rose to a New Record High in Q4 2025 [LINK]
【海外記事紹介】アメリカの家庭が抱える債務の深刻な実態について、マイク・マハレイ氏の最新レポートをご紹介します。マハレイ氏は、アメリカ経済が「債務のブラックホール」に飲み込まれつつあると警鐘を鳴らしています。ニューヨーク連邦準備銀行の最新データによれば、2025年第4四半期の家計債務は前期から1,910億ドル増加し、総額で18.8兆ドルという過去最高額を更新して1年を締めくくりました。
内訳を見ますと、住宅ローン残高が13.7兆ドルに達したほか、特に注目すべきはクレジットカード債務の急増です。第4四半期だけで440億ドルが上乗せされ、残高は過去最高の1.28兆ドルに達しました。これには、12月のクリスマス商戦での支出が大きく影響していると見られています。問題は、残高の増加と高金利という「二重苦」です。連邦準備制度(Fed)が利下げを行ったにもかかわらず、クレジットカードの平均年利率(APR)は19.58%と依然として極めて高い水準にあり、中には28%もの高利を課しているケースもあります。
こうしたクレジットカードの限界が近づく中で、多くのアメリカ人が住宅担保ローン(HELOC)に手を出し始めており、その残高は4,340億ドルに増加しました。さらに、自動車ローンや学生ローンも着実に積み上がっています。債務レベルの上昇に伴い、支払いに窮する人々も増えており、全債務の4.8%が何らかの滞納状態にあります。特に学生ローンの滞納率は深刻で、9.6%が90日以上の延滞となっています。住宅ローンについても、低所得地域や住宅価格の下落地域を中心に状況が悪化しています。
パンデミック期に政府からの刺激策で一時的に改善した家計の懐具合は、その後のインフレによって貯蓄が底をつき、今や生活を維持するためにカードに頼らざるを得ない状況です。債務の積み上がりが鈍化し始めていることは、消費者がいよいよ限界に達したサインかもしれません。マハレイ氏は、ビザやマスターカードといった「借金」で回っている経済は持続不可能であり、消費者が信用限界に達した時、経済成長に重大な影響を及ぼすと予測しています。この巨大な債務のブラックホールは、インフレ下であっても中央銀行に金融緩和を迫るという、歪んだ圧力を生み出し続けているのです。
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