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2026-03-02

インドで金ETF人気

Could the Rising Popularity of ETFs Dent Indian Physical Gold Demand? [LINK]

【海外記事紹介】インド人は古くから金に対して深い愛情を抱いており、歴史的には現物資産として保有することを好んできました。しかし、ここ2年ほどでインドの金ETF(上場投資信託)への投資が爆発的に増加しています。2023年末に42.3トンだったETFの金保持量は、2026年1月には110.5トンへと161%もの急増を記録しました。投資家のアカウント数も1,140万に達し、管理資産残高は前年比で3倍以上に膨れ上がっています。こうした「ペーパーゴールド」への関心の高まりが、伝統的な金現物の需要を奪うのではないかという懸念が生じていますが、専門家組織メタルズ・フォーカスの分析によれば、現物のバーやコインの需要が実質的に減少する可能性は低いと見られています。

インドは中国に次ぐ世界第2位の金市場であり、世界の小売需要の約20%を占めています。金価格が史上最高値を更新し続ける中で、2025年の需要は前年比17%増と堅調に推移しました。ETF急成長の背景には、政府が2024年2月にソブリン・ゴールド・ボンド(SGB)の新規発行を停止したことで、行き場を失った資金が流入したことや、年金基金による金への資産配分が認められたことなど、構造的な変化があります。また、現物の金は1グラム購入するだけでも数万ルピーを要する高額なものとなっていますが、ETFであれば少額から積み立て投資ができるという利便性も、都市部の若者を中心に支持を広げる要因となっています。実際、ETFが投資流入に占める割合は、2023年の2%から昨年は13%へと急上昇しました。

しかし、メタルズ・フォーカスのアナリストは、この傾向が続いたとしても現物需要が衰えることはないと予測しています。その最大の理由は、インドの金需要の約3分の2が、電子投資を支えるインフラが乏しい農村部から生まれているという点にあります。農村部の人々にとって、金は単なる投資対象ではなく、物理的に手元に置いておくことに価値がある宗教的・文化的な象徴なのです。また、出所を明かせない資金の逃避先として現物購入を好む層も一定数存在し続けています。利便性を求める都市部の投資家がETFに流れる一方で、伝統を重んじる広大な農村部や現物保有に安心感を見出す層が、依然として強固な需要の土台を支えているのです。

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