Murray Rothbard as David Gordon Remembers Him | Mises Institute [LINK]
【海外記事紹介】経済学者・哲学者であるマレー・ロスバードの生誕100周年(2026年3月2日)に際し、長年の友人であり愛弟子でもあったデイヴィッド・ゴードン氏が、稀代の知性との思い出を回想しています。ゴードン氏は、ロスバードとの会話こそが人生最大の喜びの一つであったと語り、その底知れない知識の幅と、議論の本質を瞬時に見抜く鋭い洞察力を振り返っています。
ロスバードの関心は、シュンペーターの経済理論からユダヤ神学、ヘーゲル哲学、さらには当時のO.J.シンプソン事件まで多岐にわたりました。どの話題においても、彼は膨大な学識に基づいた啓蒙的な見解を、独特の笑い声を交えながら早口でまくしたてたといいます。あるセミナーでは、ミルトン・フリードマンがミーゼスを批判した記事に対し、一息もつかずに各段落を論破してみせたエピソードや、老子から公共選択学派までを網羅した政治権力論を即興で講じた圧倒的な知性が紹介されています。
また、ロスバードの知識は学術分野に留まらず、全米の連邦議会選挙の動向や各選挙区の争点までも詳細に把握していました。彼は学生たちがオーストリア学派やリバタリアニズムの研究に取り組むことを常に奨励し、古書店を巡れば棚にあるほぼ全ての書籍について解説を加えるほど、本そのものへの深い愛情を持っていました。
人柄としては、非常に情熱的で、好き嫌いもはっきりしていました。ビル・クリントンを激しく嫌悪し、ロバート・ノージックとはイスラエル問題や効用理論を巡って対立したこともありました。妥協を許さない姿勢ゆえに激しい議論になることもありましたが、それは彼が自身の信じる正義に忠実であったからだとゴードン氏は分析しています。知的天才でありながら自由への情熱を燃やし続けたロスバードの姿は、今なお多くの人々にインスピレーションを与え続けています。
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