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2026-03-04

4週間の意味

U.S.-China and the Four Week Time-frame for the War on Iran - LewRockwell [LINK]

【海外記事紹介】現在進行中のイラン戦争は、テヘランへの猛烈な爆撃やペルシャ湾の石油インフラ破壊を伴い、世界経済に深刻な影響を及ぼし始めています。トランプ大統領はこの戦争の理由を次々と挙げていますが、イランが核兵器を製造していた事実も、他国を攻撃する意図も確認されておらず、どれも説得力を欠いています。この記事の著者は、この紛争の真の核心はイスラエルからの圧力や国内の政治スキャンダルにあるのではなく、アメリカが対中国戦略において「エネルギーを武器化」しようとする帝国としての戦略的意図にあると分析しています。

具体的には、イランの膨大な石油・ガス資源を事実上の支配下に置くことで、中国のエネルギー供給をコントロールするレバレッジを手に入れ、中国を不平等な貿易協定に従わせようとしているのです。中国の超大国としての台頭を阻止し、アメリカ主導の一極集中体制を回復させることが、トランプ政権の「グランド戦略」であると指摘されています。中国側もこの意図を十分に察知しており、イランに対して情報収集やサイバーセキュリティ、さらには迎撃が困難な超音速対艦ミサイルなどの軍事技術を提供することで、間接的にイランを支援しています。また、中国は中東からの供給リスクに備え、ロシアからのエネルギー輸入を拡大するなどのヘッジ策を講じています。

注目すべきは、トランプ氏がこの戦争の期間を「4週間」と設定したことです。彼は3月末に訪中を予定しており、それまでにイランから譲歩を引き出すことで、エネルギー供給国であるイランやベネズエラの政権を力ずくで変えられるという実績を手にし、対中交渉を有利に進めたい考えです。米連邦最高裁判所によって関税政策を阻まれたトランプ氏にとって、この勝利は不可欠な「ボーナス」となります。一方で、中国はアメリカを中東の泥沼に引きずり込み、その兵器庫を枯渇させることを望んでいます。この「4週間」というタイムリミットこそが、トランプ氏が勝たねばならない期限であり、同時にイランが耐え抜くべき期間なのです。私たちは、この不均衡な戦いの行方を、この4週間という時間枠に注目して分析する必要があります。

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