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2026-03-04

イラン攻撃と米覇権主義

Did the US only attack Iran because of Israel? | Responsible Statecraft [LINK]

【海外記事紹介】イランへの軍事作戦をめぐり、アメリカ国内では「ワシントンはなぜ今、攻撃に踏み切ったのか」という激しい論争が巻き起こっています。かつてのイラク戦争では、ブッシュ政権が「大量破壊兵器」という大義名分を掲げて世界を説得しようとしましたが、今回のトランプ政権の手法は対照的です。トランプ氏はイランの脅威を時折口にする程度で、具体的な証拠を示すこともなく、「核を持たない」という約束さえあれば交渉可能だと主張し続けてきました。しかし、蓋を開けてみれば、ハメネイ師を殺害し、イラン体制の転覆すら視野に入れた大規模な爆撃へと突き進んだのです。

こうした急展開の背景について、リベラル派の親イスラエル団体「Jストリート」の会議に参加した専門家たちの見解は割れています。保守派のハリソン・バーガー氏は、今回の戦争は「アメリカのためではなく、すべてイスラエルのためになされたものだ」と断言しています。イランのミサイルはアメリカの本土を直接脅かすものではなく、戦う理由はイスラエルの利益を優先する「イスラエル・ファースト」にあるという主張です。実際に、ネタニヤフ首相が今回の攻撃を「私が40年間切望してきたことだ」と語ったことや、イスラエルとサウジアラビアによる数週間にわたる執拗なロビー活動があったという報道が、この説を裏付けています。

一方で、別の視点も提示されています。バーニー・サンダース上院議員の元顧問、マット・ダス氏は、すべてをイスラエルのせいにするのは分析として誤りだと指摘します。氏によれば、真の問題はアメリカとイスラエルの双方に存在する、「中東におけるアメリカの軍事覇権を維持し、イスラエルをその『保安官』として利用する」という共通のビジョンを持った勢力にあります。つまり、アメリカ側の戦略的な覇権主義もまた、この戦争を動かす大きなエンジンになっているというわけです。

現在、連邦議会ではトランプ氏の軍事行動を制限する「戦争権限決議」の採決が迫っています。野党・民主党の多くは戦争に反対していますが、一部の議員はトランプ氏が「アメリカの国益」に基づいた明確な根拠を示せば支持に回る可能性も示唆しており、議論の行方は不透明です。クリス・ヴァン・ホーレン上院議員は、「ネタニヤフ首相やサウジアラビア皇太子の政治的野心のために、アメリカ人の命を危険にさらすべきではない」と訴えています。この「選択された戦争」によってすでにアメリカ兵の犠牲も出ており、開戦を支持した者たちの責任を問う声が強まっています。

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