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2026-03-09

プライベートクレジットの崩壊

Recession Watch: Is Private Credit The New Subprime Mortgage? [LINK]

【海外記事紹介】現在、世界経済は中東での新たな紛争という事態に直面していますが、真に警戒すべきリスクは目に見える戦争そのものではなく、金融システムの深部で進行している「プライベート・クレジット」の崩壊であるとジョン・ルビノ氏が警鐘を鳴らしています。これまで安定していた原油価格が紛争の勃発によって急騰し、ガソリン価格の上昇が懸念される一方で、株式市場などは長期戦への懸念から軒並み下落しています。しかし、筆者はこれらよりも深刻な問題として、プライベート・エクイティやプライベート・クレジットと呼ばれる「影の銀行システム」の機能不全を挙げています。

具体的には、投資大手のブラックストーンが運営する旗艦ファンドにおいて、投資家による解約請求が急増しています。同社の820億ドル規模の信託基金では、通常の設定枠を超える約37億ドルの引き出し要求があり、これに対応するために会社側が異例の措置を講じる事態となりました。このニュースを受けて同社の株価は2年ぶりの安値を記録し、競合する他の投資運用会社の株価も連鎖的に下落しています。およそ2兆ドル規模にまで急速に膨れ上がったプライベート・クレジット業界は、資産価値の透明性の欠如や、一部の融資先企業の破綻などによって、投資家からの信頼を急速に失いつつあります。

こうした基金は、富裕層や個人投資家から資金を集めて中堅企業に融資を行う仕組みですが、専門家は現在の状況を、かつての不動産バブル崩壊時の前兆に似ていると指摘しています。実際に、プライベート・クレジット分野への資金流入は2026年には前年比で40%も減少すると予測されており、投資家がこの分野から一斉に逃げ出し始めている様子が伺えます。

現在の状況を総括すると、不透明なまま急速に拡大してきた金融システムの一部が今、音を立てて崩れ始めています。業界内では、さらなる隠れた問題が次々と露呈することを予感させる不穏な言葉が飛び交い、資本は出口を求めて殺到しています。どの銀行やヘッジファンドが、この劣化しつつある債権をどれほど抱え込んでいるのか、その全容は誰にも把握できていません。この記事は、かつてのサブプライム・ローン問題にも似たこの危機が、生命保険など庶民の身近な資産にまで波及する恐れがあることを示唆しています。

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