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2026-03-09

共和党の変節

Rockwell Is Right Again: The Disaster of Republican Rule | Mises Institute [LINK]

【海外記事紹介】アメリカの政治情勢において、共和党が政権を握るたびに繰り返される変節と、その結果として招かれる経済的・政治的混乱について、自由主義の論客リュー・ロックウェルの洞察を引用しながら鋭く分析する記事をご紹介します。ロックウェル氏は、2000年にジョージ・W・ブッシュ氏が当選する前から、共和党政権の本質を見抜いていました。彼は当時、民主党政権が終わる解放感の一方で、また別の「政治の暗い夜」がやってくると警告していました。政権が代わっても、寄生的な支配層が入れ替わるだけで、権力の乱用や無駄な支出が繰り返されるという予測は、その後の歴史によって皮肉にも証明されることとなりました。

ブッシュ政権下の8年間、共和党は「小さな政府」という看板とは裏腹に、連邦政府の権限と支出を空前の規模で拡大させました。国土安全保障省や運輸保安庁を新設し、愛国者法を成立させたほか、莫大な戦費と人命を投じた二つの戦争を開始しました。さらに、2008年の世界金融危機に際しては、巨額の公的資金を投入した企業救済や量的緩和を行い、現在のインフレや経済的不平等の種をまいたのです。こうした共和党による政府拡大のツケは、その後のオバマ政権へと引き継がれ、民主党がその肥大化した権力構造を自らの支持層のために利用するという悪循環を生み出しました。

そして現在、再び共和党が政権を握っていますが、状況は以前にも増して深刻です。共和党は現在、アメリカへの直接的な脅威がない国での新たな戦争を正当化しようとしており、地上軍の派遣を求める声さえ上がっています。記事によれば、共和党は特定の利害関係者のために、エネルギー価格の上昇や国民の生活コスト増大、さらには米兵の犠牲をも厭わない姿勢を見せています。財政面でも、トランプ政権の1期目と2期目を通じて連邦債務は膨れ上がり、過去最大級の財政赤字を記録していますが、もはや支出を抑制しようとする姿勢すら見られません。

結局のところ、共和党が野党の時には「憲法遵守」や「自由市場」を訴えますが、いざ政権に就けば、軍事・福祉国家の拡大に全力を注ぐのが常態化しています。このような共和党の統治スタイルは、次なる民主党政権に対して、史上最強の権力装置を明け渡す準備をしているに等しいと記事は指摘します。選挙が近づけば、彼らは再び「限定的な政府」を掲げて有権者を欺こうとするでしょうが、その言葉と行動の乖離を冷静に見極める必要があると結んでいます。

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