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2026-03-03

トランプ戦略の本質

The Last King of Persia - by Radio Far Side [LINK]

【海外記事紹介】アメリカのオルタナティブメディアである「ラジオ・ファー・サイド」に掲載された、トランプ政権下の対外政策を痛烈に批判する論評をご紹介します。著者は、イスラエルとアメリカによる最近の軍事的な動きを、自ら泥沼に足を踏み入れるような愚行だと断じています。

例えば、もしアメリカがクリスマスに理由もなく爆撃を受け、多くの犠牲者が出たとしたら、国民は政府を倒すのではなく、旗の下に集結し団結するはずです。同様に、1980年代のイラク戦争以降、目立った武力行使をしていないイランへの攻撃は、国民を現体制の支持へと向かわせるだけだと指摘しています。また、スンニ派組織であるハマスの行動を理由に、シーア派国家であるイランを攻撃することは、カトリックと対立する正教会を理由にロシアを攻撃するような支離滅裂な論理であると批判しています。

こうした状況を招いた背景として、著者はアメリカ議会が本来の権限を放棄し、無力な社交クラブに成り下がっている現状を嘆いています。現在のトランプ氏の戦略の本質は、1990年代からのネオコンの悲願である中国の切り崩しにあると著者は分析します。3月末に予定される習近平国家主席との会談を前に、トランプ氏はBRICS体制を弱体化させ、交渉のカードを得ようとしています。すでにベネズエラを屈服させ、現在はBRICSの主要メンバーであるイランの解体を目論むとともに、ウクライナでの戦争を支援し、ロシアの石油タンカーを拿捕しています。さらにインドを中露から引き離そうとする一連の行動は、すべて中国へのエネルギー供給を妨害し、優位に立つための策略だというのです。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相については、自身の汚職疑惑や人道に対する罪での訴追を逃れるために、戦争を継続し利用しているだけだと非難しています。東南アジアのBRICS加盟国に住む著者は、イランへの攻勢が失敗すれば、次は自分の住む国にも米軍が押し寄せるのではないかと危惧しています。アヤトラ・ハメネイ師の殺害報道に触れ、84歳の聖職者を殺害して喜ぶ指導者たちの姿勢を皮肉りつつ、トランプ氏が軍隊を私物化して暴走する中で、議会が本来の勇気を取り戻し、罷免に動く可能性についても言及しています。

中東の混乱の根源を知るには映画「アラビアのロレンス」を見るべきだと締めくくるこの記事は、大国の思惑に翻弄される国際社会の危うさを浮き彫りにしています。

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