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2026-03-05

アメリカ帝国の終焉加速

Trump’s War with Iran Is Even More of a Disaster than People Realize | Mises Institute [LINK]

【海外記事紹介】米トランプ政権とイスラエルによるイランへの大規模な攻撃が開始されましたが、この記事の著者は、この戦争が一般に認識されているよりもはるかに深刻な大惨事を招くと警鐘を鳴らしています。トランプ大統領は、この軍事作戦の目的を「イラン国民を現体制から解放すること」と説明し、最高指導者ハメネイ師を含む多数の幹部を殺害しました。しかし、実際には親欧米的な後継政権を樹立する準備は整っておらず、この作戦の真の狙いは「体制転換」ではなく、イランという国家そのものを崩壊させ、イスラエルの地域覇権を確固たるものにすることにあると分析されています。たとえイランが内戦状態の「破綻国家」になったとしても、アメリカやイスラエルにとっては戦略上の成功と見なされるからです。

現在、両国はイランの弾道ミサイル能力を無力化するために空爆を続けていますが、これには大きなリスクが伴います。イラン側が放つ大量のミサイルやドローンを迎撃するための防空ミサイルは、製造コストが極めて高く、在庫が底をつけばアメリカやイスラエルは無防備な状態に陥ります。さらに、石油インフラへの被害やホルムズ海峡の封鎖による経済的打撃に加え、米国内のイスラム教シーア派教徒による報復テロの懸念など、戦火は戦場以外にも波及し始めています。トランプ政権は泥沼の国家建設は行わないと主張していますが、真空地帯となったイランに中国などのライバルが入り込むのを防ぐためには、結局のところ際限のない介入を余儀なくされる可能性が高いのです。

筆者はさらに踏み込み、この戦争がアメリカ帝国の終焉を早めると主張しています。40兆ドル近い借金を抱え、インフレに苦しむアメリカ国民にとって、外国の利益や軍産複合体のために戦う不必要な戦争は、国を豊かにしてきた制度や道徳を破壊する毒でしかありません。歴史を振り返れば、あらゆる帝国は過度な軍事拡張によって自滅してきました。今回のイラン攻撃は、国家の危機を救うために選ばれたはずのトランプ政権が、逆に危機を加速させる「帝国プロジェクト」に固執していることを示しています。私たちは、軍事介入によって恒久的な平和が訪れるという嘘や、この巨大な戦争国家が維持可能であるという幻想を拒絶しなければなりません。帝国としての没落を回避するためには、この破壊的な道から今すぐ決別する必要があるのです。

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