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2026-03-05

ロスバードの反戦論

Rothbard and War | Mises Institute [LINK]

【海外記事紹介】現代のリバタリアニズム(自由至上主義)運動の創始者であるマレー・ロスバード氏の思想をたどると、彼が何よりも重要視していたのは「戦争と平和」の問題であったことがわかります。ロスバード氏は「戦争こそが自由を阻む最大の障壁である」と確信していました。かつてアメリカの保守本流は、共産主義に対抗するために国内に「全体主義的な官僚機構」を構築する必要があると主張しましたが、ロスバード氏はこれに真っ向から反対しました。政府のプログラムは一度作られると、本来の目的が消え去った後も新たな口実を見つけて存続し続ける習性があるからです。実際、ソ連の脅威が誇張されていたことが判明した後も、軍事国家の体制は維持され続けました。

ロスバード氏が戦争に反対した理由は、主に4つの観点に集約されます。第一に、戦争は私たちの道徳を歪めます。国家が行えば「付随的被害」として許容される虐殺も、個人が行えば凶悪犯罪です。私たちは国家を、生産的な市民から資源を吸い上げる寄生的な組織として冷徹に見つめる必要があります。第二に、戦争は経済を歪曲します。戦争が経済を刺激するという説は誤りで、実際には消費者のニーズを満たすための資源が破壊的な軍事目的へと転用され、民間経済の競争力を削いでいるに過ぎません。第三に、戦争は他国民に対する見方を歪めます。組織的な宣伝活動によって敵国の人々を「野蛮人」として悪魔化し、彼らの命を軽んじる心理を植え付けます。第四に、戦争は文化を腐敗させ、真実や自由な発言を殺してしまいます。

私たちは、この「戦争中毒」から脱却するために、いくつかの視点を持つべきです。まず、統治者にも一般市民と同じ道徳的ルールを適用すること。次に、敵として宣伝されている人々も自分たちと同じ人間であることを認識し、彼らを「人間化」すること。そして、政府の外交政策を語る際に「我々」という言葉を使わないことです。国家と国民を切り離して考えることで、政府の過ちを冷静に批判できるようになります。自由な市場経済は平和な協力の上にのみ成り立ち、戦争はそれを破壊する最悪の政府事業です。「平和は築き、戦争は破壊する」というロスバード氏の遺産は、現代の若い世代にも確実に受け継がれており、国家による宣伝に惑わされない真の平和への道を示しています。

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