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2026-03-06

イラン攻撃の代償

Peter Schiff: The Last Thing We Need is Another War | SchiffGold [LINK]

【海外記事紹介】アメリカの著名な経済評論家、ピーター・シフ氏が自身のポッドキャストで、トランプ大統領がイランとの衝突を激化させている現状を取り上げ、大統領が掲げていた「戦争を終わらせる」という公約がいかに反故にされたかを厳しく批判しています。

シフ氏によれば、トランプ氏に投票した多くの有権者は、中東での終わりのない戦争に終止符を打つというスローガンを信じていました。トランプ氏はかつてイラク戦争や中東への介入を強く批判し、自身が大統領であればこうした事態は起きなかったと主張してきましたが、現実はそれとは真逆の方向に進み、今やアメリカはイランと戦火を交える事態に至っています。

この現状に対し、シフ氏はまず憲法上の観点から強い反対を表明しています。合衆国憲法において、宣戦布告の権限は執行府や大統領ではなく、議会に帰属しているからです。憲法第2条は、大統領を陸海軍の最高司令官と定めていますが、それは議会が戦争を宣言した後に軍事作戦を指揮する権限を認めるものであり、自ら戦争を開始する権限を与えたものではありません。建国の父たちが権限を分立させたのは、戦争を軽々しく、あるいは頻繁に始めるべきではないと考えていたからです。

では、なぜ大統領は戦争へと突き進むのでしょうか。シフ氏はその政治的動機として、国内の経済的な失敗や不都合なニュースからの「目くらまし」を指摘しています。実際、好調だったはずのトランプ経済は急速に冷え込んでおり、GDPは落ち込み、雇用は失われ、原油価格が高騰する前からインフレが加速していました。さらに、関税政策に対する最高裁判所の違憲判決やエプスタイン関連文書の公開といった、政権にとって痛手となる話題から国民の目をそらすために、戦争という大きなヘッドラインが利用されているという見方です。

最後に、シフ氏は経済ジャーナリストとして、戦争がもたらす経済的な代償を警告しています。戦争には莫大な費用がかかりますが、政治家は国民の支持を失うことを恐れて増税という手段を選びません。代わりにインフレ、つまり通貨の発行によってその費用を賄おうとします。国民が「戦争には費用がかからない」と錯覚している間に、ドルの価値は下落し、物価は上昇していくのです。シフ氏は、最新のPMI(購買担当者景気指数)などの経済指標が悪化していることを踏まえ、通貨の減価に対する防衛策として、金や銀といった貴金属をポートフォリオに組み入れる重要性を改めて説いています。

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