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2026-03-01

ウクライナ和平の方法

How To Bring Peace to Ukraine - Antiwar.com [LINK]

【海外記事紹介】戦争を終わらせることには常に緊急性が伴いますが、ウクライナにおける戦争を終結させる必要性は今、かつてないほど高まっています。ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ政権が交渉による終結の期限を6月に設定したと述べており、NATOのルッテ事務総長も、この悲惨な戦争を終わらせるには困難な選択が必要になるとウクライナ議会で語りました。ロシア側でも、トランプ氏に対するプーチン大統領の忍耐が限界に近づく一方で、ロシア国内からはより決定的な勝利を求める圧力が強まっています。こうした焦燥感の中、戦争初期のイスタンブールでの対話以来、初めてウクライナとロシアの交渉担当者が直接言葉を交わしています。

和平を実現するためには、まず戦争の歴史的背景を認め、双方の安全保障上のニーズに対処し、互いの譲れない一線であるレッドラインを尊重しなければなりません。どちらの側も望むもの全てを手に入れることはできませんが、双方が「核心的な目標を達成した」と国民に説明できる妥協点を見出す必要があります。ウクライナは、かつての最大主義的な約束から一歩引き、NATO加盟の事実上の断念や、クリミアやドンバスの奪還が困難であることを認識し始めています。一方のロシアも、ウクライナが外部から安全保障の提供を受けることや、EUへの加盟を認めるなど、重要な譲歩を見せています。

交渉において最も困難なのは安全保障と領土の扱いです。ロシアが戦争に踏み切った大きな理由はNATOの拡大阻止でした。したがって、ウクライナがNATOに加わらないという保証なしにロシアが矛を収めることはないでしょう。その代わりに、ウクライナはEU加盟国としての防衛援助義務を担保に、強力な軍事力と自衛権を維持する道を探っています。領土については、ロシアはドンバス地方のロシア系住民の保護を外交的に確定させたい考えです。もしウクライナがドンバスの支配権を事実上認める代わりに、独立した主権国家として元の領土の80パーセントを維持し、欧州の一員として生き残ることができれば、それは1940年代にソ連と戦い抜いて繁栄を勝ち取ったフィンランドのような成功と言えるかもしれません。

経済面では、凍結されたロシア資産をウクライナの復興に充てることについても、制裁解除と引き換えにロシア側が妥協する兆しがあります。戦争に勝者はいません。何十万人もの命が失われた今、外交によって避けられたはずの悲劇をこれ以上繰り返さないためにも、双方が最後のハードルを乗り越える勇気が求められています。感情的な正義の追求よりも、冷徹な現実主義に基づいた合意こそが、ウクライナの生存とヨーロッパの安定をもたらす唯一の道なのです。

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