Why Gold Keeps Beating the Dollar and Euro [LINK]
【海外記事紹介】マネー・メタルズのポッドキャストにおいて、ホストのマイク・マハリー氏とタラ・コインの創設者であるマーク・オバーン氏が、金や銀が通貨として果たしてきた歴史的役割と、現代の法定通貨制度におけるその重要性について対談を行いました。オバーン氏は20年以上にわたり貴金属業界に携わってきた専門家であり、アイルランドにおける投資用金貨の欠如を埋めるためにタラ・コインを設立しました。
この対談では、まずコインのデザインに込められた象徴性が語られました。アイルランドの文化遺産である「生命の木」やハープ、ケルトの三重らせんといった紋様は、単なる装飾ではなく、再生や豊かさ、そして過去から未来へと続く伝統を象徴しています。オバーン氏は、コインがその時代の文明や価値観を伝える歴史的な語り部であると指摘します。アレクサンドル大王の時代や英国のソブリン金貨、米国のリバティ金貨などの例を挙げ、通貨がいかに国家の理想や経済的統合と結びついてきたかを説明しました。
また、アイルランドの初期経済において家畜が主要な通貨であったという通説に対し、考古学的な証拠に基づき、古くから貴金属が交換手段として使われていた事実を強調しました。河川で採掘された金や銀が円盤状の原始的な貨幣やリング・マネーへと進化し、数千年前から経済的な役割を担っていたのです。その後、バイキングやノルマンの支配を経て鋳造技術が広まりましたが、やがて通貨発行権はロンドンの王立造幣局に集約されていきました。これは、政治権力が経済を支配するために通貨を独占しようとする歴史的なパターンの現れであると述べています。
現代の金融システムについても、厳しい視点を向けています。1913年の連邦準備制度創設以来、米ドルは金に対してその購買力の約99%を失いました。1999年に導入されたユーロも同様で、金に対して年平均約11.3%のペースで下落し、26年間で価値の約93%を失っています。オバーン氏は、金の価値が上がっているのではなく、法定通貨の購買力が低下しているのだと主張します。主要な中央銀行が債務や通貨増刷によってマネーサプライを拡大させることで、通貨の減価が構造的な特徴となっているのです。
現在、世界的に「脱ドル化」の動きが加速しており、中央銀行による金の保有量はユーロを抜いて世界第2位の準備資産となりました。ヴァンエック社の研究によれば、世界のマネーサプライ(M2)を金で完全に裏付けた場合、理論上の金価格は1オンスあたり18万ドルを超えるという試算もあります。これは短期的な予測ではありませんが、いかに通貨が過剰に供給されているかを示しています。オバーン氏は、歴史上、帝国が興亡し通貨が減価しても、金と銀は一貫して信頼できる価値の保存手段であり続けてきたと結論づけています。
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