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2026-03-06

中東の思わぬ再編

Bahrain's Big Breakout - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

【海外記事紹介】アメリカとイスラエルによる対イラン攻撃を受け、中東全域で緊張が波及している現状について、政治アナリストのジェリー・ノーラン氏による分析を報告します。同氏によれば、バーレーン国内では現在、多数派を占めるシーア派住民による大規模な抗議活動が発生しており、これに対してサウジアラビアの戦車部隊が「キング・ファハド・コースウェイ」を越えて軍事介入を行っています。しかし、こうした事態は欧米の主要メディアではほとんど報じられていません。

ノーラン氏は、ワシントンの外交姿勢における二重基準を指摘しています。アメリカ政府はイランに対しては民主主義や自由を掲げて反政府活動を支持する一方で、米海軍第5艦隊の拠点を置くバーレーンの現体制が国内の異議申し立てを抑え込むことについては、沈黙を維持しています。これは、バーレーンのアル・ハリーファ家が石油取引をドル建てで行うなど、アメリカにとって戦略的に重要な協力関係にあるためです。しかし、2月28日のイランによる報復ミサイルが第5艦隊司令部を標的としたことで、バーレーン国内の不満層が行動を開始する直接的な契機となりました。

この影響はバーレーン国内に留まらず、サウジアラビア東部の主要な油田地帯に居住するシーア派住民の動向にも及んでいます。サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子はトランプ大統領に対して対イラン攻撃を働きかけたとされていますが、その結果として自国の石油施設が攻撃対象となり、国内の社会不安を増大させるという予期せぬ事態に直面しています。

ノーラン氏は、イランの体制転換を狙った戦略が、結果としてアメリカの同盟諸国である湾岸君主制国家の安定を損なう「ブーメラン」となっていると分析しています。クウェートやカタールといった周辺国のエネルギー供給網にも影響が出始めており、イスラエルが構想した「中東の再編」は、意図した方向とは異なる結果を招きつつあります。戦略的な判断の誤りが、イランではなく自陣営の安定を脅かす事態を引き起こしているというのが、この記事の主要な論旨です。

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