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2026-03-07

石油価格がすべてのカギに

The oil price is at the conductor's podium [LINK]

【海外記事紹介】今回の経済分析記事によれば、現在の世界情勢と金融市場は「石油価格」がすべてを指揮する、極めて危うい局面を迎えています。執筆者は、中東での紛争、特にアメリカ・イスラエル対イランの対立が長期化・拡大する可能性を強く警告しています。紛争はすでにトルコやサウジアラビアなどの周辺国を巻き込み始めており、生き残りをかけるイラン政権と威信をかけた米大統領との間で、妥協の余地はほとんど残されていません。特筆すべきは、中東の民衆が政府の枠を超えて連帯し始めているという兆候です。

金融市場に目を向けると、投資家たちはすでにこの「嵐」に備えて守りを固めています。S&P500指数の先物市場では、ヘッジファンドが2024年12月以来となる明確な売りポジションを取っており、プット・オプション(売る権利)の比率は過去15年で最高水準に達しました。このように事前に十分なヘッジ(リスク回避)が行われているため、実際の市場の下落がパニック的な売りにつながらず、一見すると「緩やかな動揺」に留まっているように見えるのです。

通貨市場では、米ドルが再び「安全な逃避先」としての強さを証明しています。一方でユーロは、欧州の政治的・経済的な構造的不況により、資本流出の危機にさらされています。また、金や銀といった貴金属は、本来は有事の買いが入るはずですが、現在はドルの独歩高や、投資家が利益の出ている流動資産を現金化しようとする動きに押され、一時的に軟調な展開となっています。しかし、過去の金融危機やパンデミック時と同様、こうした局面の後に貴金属が最大の勝者となる可能性は極めて高いと分析されています。

今後数週間の焦点は、世界の石油・ガス輸出の約20%が通過するホルムズ海峡の動向です。WTI原油価格が1バレル80ドルを安定的に超えて上昇し続ければ、貴金属から始まり、石油、産業用金属、そして農産物へと波及する大規模なコモディティ・サイクルの連鎖が現実のものとなります。結局のところ、現在の地政学というオーケストラの指揮台に立っているのは石油市場であり、投資家はこの「指揮者」の動きを注視しながら、神経質な相場展開に備える必要があると結論づけています。

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