金本位制が優れているのは、貨幣単位あたりの購買力の決定が、政府・政党の方針に左右されないからだ。加えて、金本位制は政府が議会の財政権限を逃れるのを防ぐ。議会の財政統制が機能するには、政府が不換紙幣を発行し、無断で支出ができないようにする必要がある。
Ludwig von Mises, The Theory of Money and Credit
物価を上げる政策はとても人気がある。しかしその人気の大部分は、政策の効果に関する誤解に基づいている。人々が本当に望んでいるのは、商品・サービスのうち、自分が売るものは値上がりし、買うものは値上がりしないことである。
Ludwig von Mises, The Theory of Money and Credit
騙されやすい人にとって、不換紙幣の発行は奇跡のように見えるらしい。政府が魔法を唱えると、無からお金が生まれ、欲しい物と何でも交換できる。魔法使いも真っ青だ。学者先生が言うには、政府はお金が必要なら刷りさえすればいい。税金はもういらない。なんてすばらしい!
Ludwig von Mises, The Theory of Money and Credit
金本位制の批判者が最大の欠点とみなすものは、金本位制の支持者が最大の利点とみなすものとまさに同じである。すなわち、金融緩和政策と両立しないことである。金本位制に反対する著作家や政治家の主張の核心にあるのは、インフレ政策の誤った考えである。
Ludwig von Mises, The Theory of Money and Credit
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