2020-07-08

民主主義という独裁

民主主義の危機は広く認識されているのに、民主主義そのものに対する批判はほとんどない。政党を問わず、問題解決には民主主義の縮小ではなく、強化が必要だと言う。官僚依存を脱し、透明性を高め、サービスを向上させるとは言うが、民主主義の良さを疑うことは決してない。
Frank Karsten, Karel Beckman, Beyond Democracy

民主主義による意思決定モデルは、小さな地域や団体内では役立つ。しかし全国規模の議会制民主主義は、利点より欠点がはるかに多い。議会制民主主義は不正で、官僚政治と経済停滞をもたらす。自由自立と企業活動を損ない、敵対、干渉、無関心、浪費を招く。
Frank Karsten, Karel Beckman, Beyond Democracy

民主主義はその定義上、集団主義である。裏口から忍び込む社会主義である。民主主義の基本思想とは、社会における物質・社会・経済の構造に関するあらゆる重要な決定は、人民という集団によって行われるのが望ましいし、正しいという考えである。
Frank Karsten, Karel Beckman, Beyond Democracy

民主主義は自由を意味しない。独裁の一形態にすぎない。多数派と政府による独裁である。民主主義は正義、平等、連帯、平和とも異なる。約150年前に西欧諸国の多くでさまざまな理由から導入されたが、理由の一つは、自由な社会の内部で社会主義の思想を実現することだった。
Frank Karsten, Karel Beckman, Beyond Democracy

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