2020-07-13

ファシズムは社会主義

マルクスとエンゲルスの『共産党宣言』と同様、ムッソリーニは資本主義と市場経済を厳しく非難した。「物質的繁栄の利己的追求」を嘆き、ファシズムは「放漫で物質的な幸福の概念に対する反動」と主張。聴衆に対し、アダム・スミスら18世紀の経済学を拒否するよう願った。
Thomas DiLorenzo, The Problem with Socialism

イタリアとドイツのファシズムは、産業のすべてではないが、多くを国有化した。ロシアの社会主義に比べれば私有財産と私有企業をより広く認めたものの、重要なのは、私企業が厳しく規制され、政府が定める「国民全体の利益」にかなうよう運営された点だ。
Thomas DiLorenzo, The Problem with Socialism

伊ファシズムは私有財産と私有企業への攻撃であり、ロシアの社会主義との違いはわずかでしかない。どちらの社会主義も政府の広範な経済社会計画を支持。ムッソリーニの約束によれば、政府の中央集権的な計画は、資本主義の「無秩序」とは逆に「経済分野に秩序をもたらす」という。
Thomas DiLorenzo, The Problem with Socialism

イタリアのムッソリーニ政権は規制官庁を設立し、あらゆる企業、産業、労働組合に命令を発した。すべては政府による「調整」という名目である。同政権は社会主義の基本目標、すなわち政府による生産手段の支配を達成し、一方で企業の経営者にはその地位を保たせた。
Thomas DiLorenzo, The Problem with Socialism

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