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2026-03-02

金、神からの贈り物

Gold—The Handiwork of Divine Alchemy [LINK]

【海外記事紹介】金という貴金属が再びオンスあたり5,200ドルを超える高値を記録する中で、著者のスチュアート・エングラート氏は、この切望される金属がどこから来て、なぜ時代を超えて普遍的な魅力を保ち続けているのかを考察しています。金融詐欺や強欲な投資スキームが蔓延する現代において、純粋で物理的な形態を持つ金は、単なる成金のための道具や一過性の貨幣ではありません。それは創造の黎明期まで遡る由緒ある歴史を持ち、天界に起源を持つと考えられている神聖な物質なのです。古代の信仰や聖典、あるいは科学的仮説に基づけば、金は神々の領分であり、神聖な錬金術の結晶であるか、あるいは宇宙での凄まじい衝突や爆発の副産物であると言えます。著者にとって金とは、地球に授けられた自然の美と輝きを持つ神からの贈り物であり、優れた通貨形態、普遍的な交換手段、そして人間に課された道徳の試験であると捉えられています。

人類の夜明け以来、世界中の孤立した多様な文化が、金の発する輝きや希少性、聖なる象徴性、そして貨幣としての特性を崇拝してきました。これは偶然ではなく、金が意図を持って見事に創造されたことの証左です。古代エジプトでは太陽神ラーの肉体として崇められ、南米のインカ帝国では太陽神インティの汗であると信じられてきました。また、アジアの仏教徒やヒンドゥー教徒も数千年にわたり、金を神性や悟り、繁栄と結びつけてきました。ギリシャ神話でも金は神々の領域とされ、オリンポス山の神々は金の鎧をまとい、金の食器で食事をしました。一方で、触れるものすべてを金に変えたミダス王の物語は、強欲に対する戒めとして今に伝わっています。ラテン語で金を意味する「aurum」は、輝く夜明けを意味する言葉に由来し、ローマの暁の女神オーロラとも関連しています。金は他の金属のように腐食したり変色したりせず、人間が作った物質のように朽ちることも破壊されることもありません。その不変性こそが、神のごとき永遠性を象徴しているのです。

無神論者や科学者は金の起源を、超新星爆発や星同士の衝突によって重金属を含む隕石が地球に飛来したことに求めますが、それでも金の並外れた特性や誕生の力強さが天上的な起源を持つ事実に変わりはありません。古来、錬金術師や科学者は実験室で金を作り出そうと試みてきましたが、経済的に見合う量を永続的に生成することには成功していません。1980年にカリフォルニアの研究機関で金属ビスマスから微量の金が作られた際も、ノーベル賞学者のグレン・シーボーグ博士は、1オンス作るのに1000兆ドル以上のコストがかかると指摘しました。2015年から2018年にかけてスイスの大型ハドロン衝突型加速器で行われた実験では、鉛のイオンを衝突させてマイクロ秒の間だけ金に変化させることに成功しましたが、これもまた永久的な金を安価に生み出す魔法にはなり得ませんでした。科学者が神の真似事をしようとしても、ハイテク装置で神聖な錬金術を再現することはできていないのです。

聖書において金は、神を敬うために使われれば祝福となりますが、富への崇拝や強欲という人間の罪とも象徴的に結びついています。つまり金は、個人の倫理や道徳を試す理想的な試金石なのです。詐欺師が金を悪用したとしても、金自体の希少性や耐久性、物理的な安定性といった貨幣的価値が損なわれるわけではありません。金が支持される最大の理由は、科学者も中央銀行家も政治家も、紙幣やデジタルのように無限に作り出すことができない点にあります。そのため、金はインフレに対する信頼できる安全資産として機能し続けているのです。不換紙幣が価値を失い続ける中で金の価値が上昇し続ける理由は、まさにこの点に集約されています。

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