ラブロフ外相、西側諸国は「過剰な代表」
RT
(2023年4月25日)
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、国連安全保障理事会におけるアジア、アフリカ、ラテンアメリカの代表を拡大し、この重要な国際紛争解決機関が現代の地政学的ニーズに対応できるようにすべきだと指摘した。
Russia urges expansion of UN Security Councilhttps://t.co/VBEmICMbEW pic.twitter.com/Mq6v6YwszK
— RT (@RT_com) April 25, 2023
「真の多国間主義に必要なのは、国際関係における多極化構造の客観的傾向に国連を適応させることだ」と同外相は米ニューヨークの国連本部で月曜日(4月24日)に行った演説で述べた。
これは国連安保理の改革を「アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国の代表権の拡大を通じて加速させる」必要があることを意味すると同外相は説明した。
「この重要な国連機関において現在、西側諸国が大幅に過剰な代表を占めていることは、多極化の原則を損なっている」とラブロフ氏は指摘した。これは現在安保理の輪番議長国であるロシアが主催した「有効な多国間主義」に関する議論の中で明らかにされた。
ラブロフ氏は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの特定の国を安保理の常任理事国にするよう求めているのか、これらの地域の非常任代表の枠を拡大するよう求めているのかについては、明言を避けた。
国連安保理は現在、5つの常任理事国(中国、フランス、ロシア、英国、米国)と、2年ごとに国連総会で選出される10カ国の非常任理事国から構成されている。
現在のルールでは、アフリカ・アジア5カ国、東欧1カ国、中南米2カ国、西欧など2カ国が非常任理事国を構成している。
スイスとマルタが非常任理事国であるため、西側諸国は現在、他のどの地域よりも多い5議席を占めている。米国の同盟国である日本も、現在の非常任理事国10カ国の中に入っている。
同じ議論の中で、米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド国連大使も安保理の改革を促し、「今日の世界の現実をよりよく反映するため」に「この組織は21世紀に合わせて進化しなければならない」と述べた。
同大使はどのような改革が必要かは明言しなかったが、「ロシアの(国連憲章の)明白な違反に対する我々の対応は、この機関の設立原則を放棄することではありえない」とコメントした。
ラブロフ外相は演説で、ロシアのウクライナでの軍事作戦が「違法」であるという西側の主張をあらためて非難し、国連憲章が尊重を求めているのは、すべての国民を代表する政府を持つ国家の主権と領土の一体性だと述べた。
2014年の「血なまぐさい」クーデターの結果、政権を獲得し、ロシア語を話す住民を虐待したウクライナ当局がこの基準を満たさないことは、公平に観察すれば明らかだと同外相は述べている。
Russia urges expansion of UN Security Council — RT World News [LINK]
0 件のコメント:
コメントを投稿