アンチウォー・ドット・コム
(2023年4月12日)
調査ジャーナリストであるセイモア・ハーシュ氏は水曜日(4月12日)、米中央情報局(CIA)がウクライナの広範な汚職と米国からの援助の横領を認識していたとする記事を(メルマガサービスの)サブスタックで発表した。
Seymour Hersh: The CIA Knows Ukrainian Officials Are Skimming US Aid
— Antiwar.com (@Antiwarcom) April 12, 2023
Hersh says the CIA estimates at least $400 million was embezzled last year in funds earmarked for diesel payments
by Dave DeCamp@DecampDave #CIA #Ukraine #Russia #SeymourHersh #NATO https://t.co/RHP9gLFmPe pic.twitter.com/sDENJjKrn1
記事によると、ウクライナ政府は米国の税金を使ってロシアからディーゼルを購入し、軍に燃料を供給している。ハーシュ氏は、ゼレンスキー・ウクライナ大統領が「自国と米国が戦争状態にあるロシアから燃料を購入し、側近の多くとともに、ディーゼル燃料の支払いに充てられた米ドルから数百万ドルもの金をくすねてきた」と述べた。
ハーシュ氏の記事で、CIAのアナリストによるある推定によれば、少なくとも4億ドルの資金が昨年横領された。情報筋はハーシュ氏に、ウクライナ政府関係者は「競い合って」、世界中の民間武器商人と輸出契約を結ぶためのフロント企業を設立しているとも述べた。
汚職の問題は、1月に行われたウィリアム・バーンズCIA長官とゼレンスキー大統領との会談の際に提起された。この会談を直接知る情報機関関係者はハーシュ氏に、バーンズ氏がゼレンスキー氏に驚くべきメッセージを伝えたと語った。
ハーシュ氏はこう書いている。「ウクライナの上級将官や政府高官はゼレンスキー氏の強欲ぶりに怒りを覚えていると、バーンズ氏はゼレンスキー大統領に告げた。 というのも『ゼレンスキー氏は将軍たちに行くよりも不正受給の分け前を多く取っていた』からである」
会談の中でバーンズ氏は、CIAに汚職が知られている35人の将軍と政府高官のリストをゼレンスキー氏に提示した。これに対してゼレンスキー氏は、明らかな汚職に手を染めていた10人の官僚を解任した。「ゼレンスキー氏が解任した10人は、新車のメルセデスでキエフを走り回り、持っている金を堂々と自慢していた」と諜報部員は語った。
ハーシュ氏によれば、ゼレンスキー氏の「中途半端な対応」とホワイトハウスの「関心のなさ」が米情報当局者を怒らせた。ハーシュ氏に語った情報当局者は、バイデン大統領の二大外交政策顧問であるアントニー・ブリンケン国務長官とジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)を批判した。
「彼らは経験も判断力も道徳的誠実さもない。ただ嘘をつき、話をでっち上げるだけだ。外交的否認とは別のものだ」とこの当局者は語り、「ホワイトハウスの指導部と情報機関の間に完全な断絶があった」と述べた。
記事によると、この亀裂は秋にノルドストリーム天然ガスパイプラインが爆破されたときに始まったという。ハーシュ氏の以前の報道によると、パイプラインを破壊する作戦を命じたのはバイデン大統領だった。「ノルドストリームのパイプラインを破壊することは、(情報活動)コミュニティーで議論されたこともなければ、事前に知らされたこともない」と当局者は述べた。
この当局者は、バイデン政権内には「戦争を終わらせるための戦略がない」と述べ、ブリンケン氏とサリバン氏に対してさらに痛烈な批判を展開した。
「バーンズ氏は大した問題ではない」と当局者は言った。「問題はバイデン氏とその主な副官であるブリンケン氏とサリバン氏、そしてその崇拝者たちの集まりで、ゼレンスキー氏を批判する人たちを親プーチン(露大統領)とみなしている。『私たちは悪に対抗している。ウクライナは最後の砲弾がなくなるまで戦うだろう』。そしてバイデン氏といえば、米国民に対し、必要な限り戦うつもりだと言っているのだ」
ハーシュ氏の記事は、ペンタゴン(米国防総省)やその他の政府機関から流出した一連の極秘文書がネット上で表面化した後に発表された。文書の中には、米国によるウクライナの戦争計画を示し、反攻を成功させるウクライナの能力を疑っていることを明らかにしたものもあり、ウクライナの能力についてバイデン政権当局者が公言してきたものとは、まったく異なる見解が示されている。
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