ストルテンベルグ氏、ロシア侵攻後に初訪問
アンチウォー・ドット・コム
(2023年4月20日)
北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は木曜日(20日)、昨年ロシアが侵攻を開始してから初めてウクライナを訪問し、同国に「ふさわしい場所」は西側軍事同盟であるNATOへの加盟だと宣言した。
In Kyiv, NATO Chief Says Ukraine’s ‘Rightful Place’ Is in the Alliance
— Antiwar.com (@Antiwarcom) April 20, 2023
Jens Stoltenberg made his first visit to Ukraine since Russia invaded
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「ウクライナにふさわしい場所は欧州・大西洋ファミリーにある。ウクライナにふさわしい場所はNATOにある。時とともに、我々の支援はこれを可能にするのに役立つだろう」。ストルテンベルグ氏は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との共同会見でこう述べた。
ウクライナは2008年に初めてNATO加盟を約束された。当時のウィリアム・バーンズ駐露米国大使(現米中央情報局=CIA=長官)が、ロシアはウクライナのNATO加盟を「あらゆるレッドライン(超えてはならない一線)のうち最も明白なもの」と見ていると警告したにもかかわらずである。
NATOがウクライナへの支援を大幅に強化したのは、米国が支援した2014年のウクライナでのクーデターでビクトル・ヤヌコビッチ大統領(当時)が追放された後だ。ストルテンベルグ氏は「長年にわたり、NATO同盟国は数万人のウクライナ兵に訓練を提供してきた」と首都キーフ(キエフ)での会見で述べた。
ロシアのウクライナ侵攻以来、ストルテンベルグ氏はウクライナがいずれ加盟すると繰り返し公言してきたが、同国にその時期が示されたことはない。NATO加盟国の中には、今年7月にリトアニアの首都ビリニュスで開くサミット(首脳会議)で、ウクライナの加盟の可能性について明確な声明を出したいと考えているところもあるが、米国はこの計画に反発していると伝えられている。
ゼレンスキー氏はビリニュス・サミットに招待されており、ストルテンベルグ氏は、ウクライナに対するNATOの支援強化について議論するよう期待していると述べた。同氏は「ゼレンスキー大統領が加盟や安全保障の問題を提起することも認識しており、これは会議の重要な議題になるだろう」と述べた。サミットで何が起ころうとも、NATOはウクライナのために長期の計画を立てている。
ストルテンベルグ氏は、ウクライナの軍隊とNATOの相互運用性を高める「複数年支援構想」をゼレンスキー氏と協議したという。「それはウクライナに対するNATOの長期的なコミットメント(関与)の証だ。NATOは今日も明日も、そして必要な限り、あなた方とともに立っている」とストルテンベルグ氏は述べた。
NATO事務総長のウクライナ訪問は、戦争に終わりが見えない中で行われた。米マサチューセッツ州の空軍州兵ジャック・テシェイラ容疑者がリークしたとされる米国防総省の文書では、米国は今年中に和平交渉が実現するとは考えておらず、ウクライナが反攻を計画しても重要な領土を取り戻すことはできないとしている。
ストルテンベルグ氏は、戦争がいつまで続くかわからないと認めた。「この戦争がいつ終わるかはわからない。しかしロシアの侵略は止めなければならない有害な傾向であることはわかっている」と述べた。
ウクライナに対するNATOの支援は、ロシアが侵攻した主な動機の一つであったため、NATOの計画は戦争を長引かせることになる。ウクライナへの攻撃を開始する前に、ロシアは米国に対し、ウクライナがNATOに加盟することはないという保証を求めたが、バイデン政権はこの問題への関与を拒否した。
クレムリン(ロシア大統領府)のドミトリー・ペスコフ報道官は木曜日(20日)、ウクライナのNATO加盟を阻止することがロシアの戦争目標の一つであると再確認した。「もちろん、そうでなければ、わが国の安全保障にとって深刻で重大な脅威となるからだ」と述べた。
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