バイデン政権、ウクライナが重要な領土を回復するとは考えず
アンチウォー・ドット・コム
(2023年4月24日)
バイデン米政権はウクライナの待望の反攻が失敗する可能性に備えていると、(米政治専門サイト)ポリティコが月曜日(4月24日)に報じた。
POLITICO: Biden Preparing for Failed Ukrainian Counteroffensive
— Antiwar.com (@Antiwarcom) April 24, 2023
The US doesn't expect Ukraine to regain significant territory
by Dave DeCamp@DecampDave #Ukraine #Russia #NATO #counteroffensive #UkraineRussiaWar #RussiaUkraineWar https://t.co/HGNIrhdlri pic.twitter.com/eD9HpTcwXS
(米東部マサチューセッツ州の)空軍州兵ジャック・テシェイラ容疑者がリークしたとされる国防総省の文書から、米国は春に開始される予定の反攻でウクライナが重要な領土を奪還できるとは考えていないことが明らかになった。リークされた情報は、2月に行われた評価に基づいている。
ポリティコによると、より最新の評価でも、ウクライナの成功はあまり期待できないとしている。バイデン政権の2人の高官は、ウクライナがクリミア半島へのロシアの陸橋であるヘルソン、ザポロジエ両州を切断する能力があるとは思えないと述べた。
記事によると、米情報機関は「ウクライナには明らかに、ロシア軍を深く根を張った場所から押し出す能力がない」とみている。 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は3月、自軍が反攻を開始する前に、より多くの西側兵器が必要だと述べた。
米政権は、バイデンがウクライナに十分な武器を与えていないと考えるタカ派や、米国に外交を推し進めるよう求めている人たちからの批判に直面しそうだ。米国はまた、ウクライナの攻撃が失敗した場合、欧州の同盟国の多くが戦争当事者間の交渉に賛成することを懸念している。
2022年2月24日にロシアがウクライナに侵攻して以来、米政権は和平交渉を抑え込み、最近ではウクライナでの停戦という考えに反対を表明している。米政権は和平交渉をいつ進めるかをゼレンスキー氏に任せており、同氏は今でも、ロシアがクリミアを含む支配地域すべてから追い出されるまでは和平交渉は実現しないと主張している。
しかしポリティコによれば、現在、政権関係者の間では、ウクライナにもっと控えめな目標を受け入れさせ、将来さらなる戦闘をもたらす恐れのある停戦に同意させることについて議論されているという。ウクライナに対する誘因として考えられるのは、同国に北大西洋条約機構(NATO)のような安全保障を与え、さらに軍事援助を行うことである。
米国のこの計画の問題点は、ロシアが紛争の凍結には応じず、軍事的手段によってのみ戦争目標を達成できると表明していることだ。クレムリン(露大統領府)のドミトリー・ペスコフ報道官は最近、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長がウクライナの「ふさわしい場所」は同盟にあると述べた際、ロシアの主要な優先事項の一つはウクライナをNATOから排除することだと繰り返した。
ロシア侵攻の初期には、ロシアとウクライナの当局者が和平交渉を行っており、ロシアの主な要求はウクライナの中立だった。しかし現在、ロシアはドンバス地方とヘルソン、ザポロジエ両州の併合地域をロシア領として認めることを和解案に含めるべきだと主張しており、ウクライナはより多くのものを失うことになる。
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