2018-09-08

古代ローマの財政破綻

インフレは国を滅ぼす
ローマ帝国の衰退が訪れたのは3〜4世紀、皇帝が通貨の品質を引き下げてから。物価統制と相まって食品の生産・販売を麻痺させた。政府が物価に上限を課そうとしたため食品の取引は消滅。人々は飢えを逃れようと都会を脱して田舎に移り、穀物や油、ワインを自作しようとした。
How Mises Explained the Fall of Rome - Foundation for Economic Education

物価統制の結末
古代ローマ時代、ディオクレティアヌス帝は物価統制令を発し、主要な商品・サービスに上限価格を定める。独占業者が市場に商品を出さず、値段を釣り上げると批判した。統制はたちまち失敗。商人は商品を隠し、品不足はかえって深刻になった。暴動が起こり統制は緩和された。
How Imperial Socialism Shattered the Roman Empire and Led to Feudalism - Foundation for Economic Education

古代ローマの財政破綻
古代ローマでデクリオネスと呼ばれた地方都市の参事会員は、中央政府から徴税を任される。仕事は困難で、税収はしばしば不足。政府は法律で、不足分は自腹を切れと命じる。たまりかねたデクリオネスは身分を捨て、よその土地に。すると政府はまた法律を作り故郷に連れ戻した。
Inflation and the Fall of the Roman Empire | Mises Institute

暴君の積極財政
ローマ帝国第3代皇帝のカリグラは、財政危機に際し大量の無利子公債を発行し、経済をゆがめた。公共事業に巨費を投じたが、多くは自分を偉く見せるためで、税負担と借金を増やした。税収不足を補うため、人に言いがかりをつけて罰金を科したり殺害したりして財産を没収した。
Which Roman Emperor Was the Worst? Thumbs Down to... - Foundation for Economic Education

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