2018年7月4日水曜日

資本主義と宗教

資本主義と宗教
ウェーバーの主張と異なり、資本主義の隆盛をもたらしたのはプロテスタントの信仰ではなく、宗教離れである。江戸時代の日本が新教国オランダの商人を歓迎したのは、宗教色が薄かったから。プロテスタントの元祖ルターを生んだドイツはオランダの繁栄をよそに貧困に苦しんだ。
The Role of Calvinism in the Dutch Golden Age | Mises Wire

資本主義を生んだカトリック
プロテスタントが資本主義の精神を築いたというウェーバーの見解には問題がある。近代資本主義が始まったのは18〜19世紀の産業革命期ではなく、中世、特にイタリアの都市国家においてである。これら都市国家で複式簿記は生まれた。むろんプロテスタントではなくカトリックだ。
The Economics of Calvin and Calvinism | Mises Institute

カルヴァンの寛容
宗教改革の指導者ルターもカルヴァンも自由主義者ではなかったものの、国家権力と道徳の間に一線を引く役割を果たした。カルヴァンはプロテスタント他宗派に比べ商業に寛容な態度を示し、私有財産権を擁護した。拠点としたジュネーブには多くの商人が住みつき、商業が栄えた。
From the Reformation to Austrian Economics | Mises Wire

宗教的無関心の利点
宗教改革がもたらしたのは三十年戦争をはじめとする恐ろしい長期の戦争。近代の寛容な世界に至る道がこれしかなかったかは疑問だ。フランス、スペイン、イタリアで力を持ち続けたカトリック教会を打ち負かしたのは他の宗派ではなく宗教的無関心で、まったく血を流さなかった。
Hard Questions About the Protestant Reformation – Econlib

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