2018年7月6日金曜日

自由貿易って何?

自由貿易とは、国語辞典「大辞林」によれば、「国家が商品の輸出入についてなんらの制限や保護を加えない貿易。輸入税・輸入制限・為替管理・国内生産者への補助金・ダンピング関税などのない状態」をいいます。日欧が大枠合意への道筋を付けたという経済連携協定(EPA)は、どう見ても、この定義には当てはまりません。

記事によれば、交渉が難航していたチーズは、日本側が一定枠を設け15年かけて関税を無税にするそうです。15カ月ではありません。15年です。そのとき日本がどんな政権になっているか見当もつきませんが、チーズ好きとしては、政治環境の変化で関税ゼロが反故にならないことを祈るばかりです。

一方で、政府・与党は農業団体などの反発を和らげるため、今秋をめどに支援策をまとめ、12月の補正予算案編成をめざすそうです。15年間もかける関税撤廃に対し、あきれるくらい電光石火の早業です。しかも、もし15年後に関税がゼロにならなくても、このお金は返ってきません。

政治的事情に基づいて、政府が関税や輸入制限など多数の規制をかけるようでは、とても胸を張って自由貿易とは呼べません。むしろ次のように表現するのが適切ではないでしょうか。「国家が輸出入品目・数量・相手国・決済方法などを指定して貿易を統制・管理すること」。これは「管理貿易」の定義です。(2017/07/06

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