企業が左傾化する理由①経営者自身が左傾化しているから。ビジネススクールで教える経営学の教授は、同じ文系の社会科学や人文科学の教授たちと親しくなりやすい。彼らは名うての左翼である。左翼思想に染まった経営学者はそれを学生に広め、学生は企業を経営することになる。
企業が左傾化する理由②顧客に迎合したいから。可処分所得の多い25〜54歳、米東西海岸に住んでいそうな人々を喜ばせる。この年齢層は左傾化で名高いミレニアル世代を含む。内陸部の貧しい「哀れな連中」よりも、豊かな「沿岸エリート」をお客として選ぶのはわかりきった話だ。
企業が左傾化する理由③社員の給料を上げるより安上がりだから。意識の「目覚めた」社長の宣言、目覚めた広告、目覚めた活動のコストは、賃金引き上げや福利厚生の向上、顧客向けの値引きよりずっと安く済む。しかもお人好しはこの手に何度も引っかかる。
企業が左傾化する理由④政府からの攻撃を避けたいから。左傾化した資本主義は政治エリートをなだめる。企業は左派議員のご機嫌を取り結び、力添えを期待する。左派議員は厳しい規制や独禁法強化に乗り出す恐れが大きい。ご機嫌を取っておくに越したことはない。
企業が左傾化する理由⑤左翼流の「意識の目覚め」はグローバリズムの一環だから。左翼とグローバル巨大企業の目標は対立しない。グローバリズム(マルクス主義用語でインターナショナリズム)は以前から左翼の目標であり、多国籍企業の目標にもなった。
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